Excel 接続マネージャ

更新 : 2007 年 9 月 15 日

Excel 接続マネージャを使用すると、パッケージは既存の Microsoft Excel ブック ファイルに接続できます。Microsoft SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) に含まれる Excel ソースと Excel 変換先は、Excel 接続マネージャを使用します。

ms139836.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
Microsoft Excel データ ソースに接続するパッケージを 64 ビット コンピュータで実行する場合は、32 ビット モードで実行する必要があります。 Excel データ ソースに接続する Microsoft Jet OLE DB Provider は、32 ビット版でのみ利用できます。
ms139836.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
Microsoft Office Excel 2003 以前のバージョンを使用するデータ ソースに Excel 接続マネージャで接続することはできますが、Microsoft Office Excel 2007 を使用するデータ ソースに Excel 接続マネージャで接続することはできません。また、Microsoft Jet 4.0 OLE DB Provider を使用して Excel 2007 データ ソースに接続することもできません。Excel 2007 データ ソースに接続するには OLE DB 接続マネージャを使用する必要があります。[プロバイダ][Microsoft Office 12.0 Access Database Engine OLE DB Provider] を選択します。次に、[接続マネージャ] ダイアログ ボックスの [すべて] ページで、[拡張プロパティ] に「Excel 12.0」と入力します。 Excel 2007 データ ソースからデータを読み込む場合、または Excel 2007 データ ソースにデータを読み込む場合は、それぞれ OLE DB ソースまたは OLE DB 変換先を使用します。Excel ソースまたは Excel 変換先を使用して Excel 2007 データ ソースに接続することはできません。

Excel 接続マネージャをパッケージに追加するときに、Integration Services により、実行時に Excel 接続として解決される接続マネージャを作成し、接続マネージャのプロパティを設定して、接続マネージャをパッケージの Connections コレクションに追加します。

接続マネージャの ConnectionManagerType プロパティは、EXCEL に設定されます。

Excel 接続マネージャは、次の方法で構成できます。

  • Excel ブック ファイルのパスを指定します。
  • ファイルの作成に使用した Excel のバージョンを指定します。
  • 選択したワークシート内または範囲内でアクセスするデータの最初の行に、列名が格納されているかどうかを示します。

Excel ソースによって Excel 接続マネージャが使用された場合は、抽出したデータに列名が含められます。Excel 変換先によって使用された場合は、出力されたデータに列名が含められます。

Excel 接続マネージャは、OLE DB Provider for Jet 4.0 と、それによってサポートされる Excel ISAM (Indexed Sequential Access Method) ドライバを使用して Excel データ ソースに接続し、データの読み取りおよび書き込みを行います。このプロバイダを Excel ソースおよび Excel 変換先で使用する場合の、プロバイダとドライバの詳細については、「Excel ソース」および「Excel 変換先」を参照してください。

ms139836.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
パスワードで保護された Excel ファイルには接続できません。

Excel 接続マネージャの構成

プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、「[Excel 接続マネージャ]」を参照してください。

プログラムによる接続マネージャの構成の詳細については、「ConnectionManager」および「プログラムによる接続の追加」を参照してください。

複数の Excel ファイルをループ処理する方法については、「Excel のファイルおよびテーブルをループ処理する方法」を参照してください。

参照

処理手順

Excel のファイルおよびテーブルをループ処理する方法

概念

Excel ソース
Excel 変換先
64 ビット コンピュータ上での Integration Services の使用上の注意

その他の技術情報

Integration Services の接続
スクリプト タスクを使用した Excel ファイルの操作

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2007 年 9 月 15 日

新しい内容 :
  • Excel データ ソースに接続するパッケージを 64 ビット コンピュータで実行する際の注意事項を追加しました。

2006 年 12 月 12 日

追加内容 :
  • Excel 2007 データ ソースの使用に関する注意事項を追加しました。

2005 年 12 月 5 日

追加内容 :
  • データ内の列名の使用に関する説明を追加しました。
  • Excel 接続マネージャのプロバイダとドライバに関する情報を追加しました。