並べ替え変換

更新 : 2007 年 9 月 15 日

並べ替え変換は、入力データを昇順または降順に並べ替え、並べ替えたデータを変換出力にコピーします。入力には複数の並べ替えを適用できます。各並べ替えは、並び替えの順序を決定する数値によって識別されます。順序の数値が最も小さい列が最初に並べ替えられ、順序の数値の大きさの順に列が並べ替えられます。たとえば、CountryRegion という名前の列の並べ替え順序が 1 で、City という名前の列の並べ替え順序が 2 の場合、出力は、国または地域、次に都市の順に並べ替えられます。正の値は昇順の並べ替えを表し、負の値は降順の並べ替えを表します。並べ替えを行わない列の並べ替え順序は 0 です。並べ替えを選択されていない列は、並べ替えられた列と共に、自動的に変換出力にコピーされます。

並べ替え変換には、比較オプションのセットが含まれており、変換による列の文字列データの処理方法を決定します。詳細については、「文字列データの比較」を参照してください。

ms140182.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
並べ替え変換と Transact-SQL の ORDER BY 句とでは、GUID を並べ替えた場合の結果が異なります。並べ替え変換では、0 ~ 9 で始まる GUID が A ~ F で始まる GUID よりも前に来ますが、SQL Server データベース エンジン に実装されている ORDER BY 句では、そのようにはなりません。詳細については、「ORDER BY 句 (Transact-SQL)」を参照してください。

また、並べ替え変換では、並べ替えの実行時に重複する行を削除できます。重複する行とは、並べ替えキーの値が同じ行のことです。並べ替えキーの値は、使用する文字列比較オプションに基づいて生成されます。したがって、リテラル文字列が異なっていても、並べ替えキーの値は同じとなる場合があります。並べ替え変換は、値は異なるが並べ替えキーが同じ入力列の行を、重複していると識別します。

並べ替え変換には、パッケージの読み込み時にプロパティ式で更新できる、MaximumThreads カスタム プロパティがあります。詳細については、「Integration Services の式のリファレンス」、「パッケージでのプロパティ式の使用」、および「変換のカスタム プロパティ」を参照してください。

この変換は 1 つの入力と 1 つの出力をとります。エラー出力はサポートされていません。

並べ替え変換の構成

プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

[並べ替え変換エディタ] ダイアログ ボックスで設定できるプロパティの詳細については、「[並べ替え変換エディタ]」を参照してください。

[詳細エディタ] ダイアログ ボックスには、プログラムによって設定できるプロパティが反映されます。[詳細エディタ] ダイアログ ボックスまたはプログラムで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

プロパティの設定方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

参照

概念

パッケージのデータ フローの作成
Integration Services の変換

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2007 年 9 月 15 日

新しい内容 :
  • 並べ替え変換と Transact-SQL の ORDER BY 句による GUID の並べ替えの違いについて注意事項を追加しました。

2005 年 12 月 5 日

新しい内容 :
  • MaximumThreads カスタム プロパティについて、プロパティ式の使用に関する情報を追加しました。