[インスタンス名] (SQL Server Express)

Microsoft SQL Server インストール ウィザードの [インスタンス名] ページを使用して、SQL Server Express の既定のインスタンスまたは名前付きインスタンスを指定します。既定のインスタンスを選択する場合を除き、常に名前付きインスタンス (SQLExpress) がインストールされます。これは、SQL Server 2005 が名前付きインスタンスを選択する場合を除いて既定のインスタンスをインストールする動作と異なります。

オプション

オプション

説明

[既定のインスタンス]

コンピュータ上に既に既定のインスタンスが存在する場合、[既定のインスタンス] を選択すると、現在の既定のインスタンスがアップグレードされます。SQL Server Express の既定のインスタンスをインストールするには、このオプションを選択します。1 台のコンピュータでは、既定のインスタンスを 1 つしかホストできません。

ms143744.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

既定のインスタンス名は MSSQLSERVER です。クライアントは接続を確立するためにインスタンス名を指定する必要はありません。

以前にインストールした SQL Server の既定のインスタンスをアップグレードするには、[既定のインスタンス] をクリックし、[次へ] をクリックします。

[名前付きインスタンス]

SQL Server Express を実行すると、[名前付きインスタンス] オプションが既定で選択され、インスタンス名には SQLExpress が設定されます。

新しい名前付きインスタンスを作成するには、このオプションを選択します。SQL Server のインスタンスに名前を付ける場合は、以下の点を考慮してください。

  • インスタンス名では大文字と小文字が区別されません。
  • インスタンス名には、DefaultMSSQLServer などの予約キーワードを含めることはできません。予約されたキーワードをインスタンス名に使用すると、エラーが発生します。
  • インスタンス名は最大 16 文字まで指定できます。
  • インスタンス名の先頭は、文字またはアンダースコア (_) にする必要があります。使用できる文字は、a ~ z、A ~ Z のアルファベット、およびその他の言語の文字を含む、Unicode 規格 2.0 で定義されている文字です。
  • 2 文字目以降では、Unicode 規格 2.0 で定義されている文字、Basic Latin またはその他言語の 10 進数、ドル記号 ($)、アンダースコア (_) を使用できます。
  • インスタンス名には、埋め込みスペース、またはその他の特殊文字は使用できません。また、円記号 (\)、コンマ (,)、コロン (:)、セミコロン (;)、単一引用符 (')、アンパサンド (&)、シャープ記号 (#)、アット マーク (@) も使用できません。

ms143744.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

現在の Microsoft Windows コード ページで有効な文字だけを SQL Server インスタンス名に使用できます。サポートされていない Unicode 文字を使用すると、エラーが発生します。

[インストール済みのインスタンス]

SQL Server インストール ウィザードの [インストール済みのインスタンス] ページには、SQL Server セットアップを実行しているコンピュータに既にインストールされている SQL Server Express インスタンスとコンポーネントが一覧表示されます。[インストール済みのインスタンスの詳細] ペインには、インストール済みのインスタンスに関するアップグレード オプションが表示されます。アップグレードするコンポーネントまたはインスタンスを選択するには、インスタンス名をクリックして、[OK] をクリックします。