レプリケーション プログラミング
レプリケーション トポロジをプログラムから構成、保守、監視できれば、繰り返し行うレプリケーション タスクを効率化できるという開発者側のメリットに加え、レプリケーション ベースのアプリケーションを快適に使用できるというユーザー側のメリットも生まれます。レプリケーションをプログラミングすることにより、レプリケーションのストアド プロシージャやレプリケーション エージェントの実行可能ファイルに関する知識がないエンド ユーザーに、Microsoft SQL Server Management Studio が実装するレプリケーション ユーザー インターフェイスの使用を強要することなく、カスタマイズされたレプリケーション機能を提供できます。
プログラムからレプリケーション サービスにアクセスすることによって効果が期待できるアプリケーション開発のシナリオを次に示します。
- 既存のエンド ユーザー アプリケーションにレプリケーション機能を追加する (ユーザーがボタンをクリックするとプル サブスクリプションが同期されるなど)。
- レプリケーションをリモートから管理するための Web ベースのユーザー インターフェイスを作成する。
- カスタム ユーザー インターフェイスを作成する (一部の管理機能だけを公開する、複数のレプリケーション トポロジをリモートから一元管理できるようにする、管理機能と同期機能を組み合わせるなど)。
- 既存の監視ツールを強化する (パブリケーションやサブスクリプションの状態をディストリビュータ側で監視する機能を追加するなど)。
- Oracle パブリッシャのサブスクリプションを管理または同期するカスタム アプリケーションを作成する。
- マージ サブスクリプションの同期時に実行されるビジネス ルールを独自に作成する。
- 新しいサブスクライバを構成する際に繰り返し実行することのできる Transact-SQL スクリプトを生成する。
SQL Server では、レプリケーション エージェントを制御したり、レプリケーション トポロジを管理、監視する作業をプログラムから行うことができます。レプリケーション プログラミングの詳細については、「レプリケーションのプログラミング計画」を参照してください。