レプリケーション モニタ (トラブルシューティング)

レプリケーション モニタを使用すると、以下の情報およびタスクにアクセスできます。これらの情報およびタスクは、トラブルシューティングの際に使用できます。

  • エージェントの履歴および出力
  • パフォーマンス情報
  • しきい値および警告

エージェントの履歴および出力

現在のエージェント セッションのエージェントの履歴および出力は、いずれも貴重なトラブルシューティング情報となります。次の一覧に、各エージェントと、それらが存在するレプリケーション モニタのタブ、およびそれらのタブへのアクセス方法について説明しているトピックへのリンクを示します。

  • 以下のエージェントは、レプリケーション モニタでパブリケーションと関連付けられています。
  • 以下のエージェントは、レプリケーション モニタでサブスクリプションと関連付けられています。

SQL Server Management Studio では、レプリケーション エージェントの基本的な監視も実行できます。詳細については、「Management Studio からレプリケーション エージェントを監視する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。

パフォーマンス情報

レプリケーション モニタを使用すると、トランザクション レプリケーションとマージ レプリケーションのパフォーマンスを次の方法で監視できます。

  • 警告およびしきい値の設定
    詳細については、このトピックの「しきい値および警告」を参照してください。
  • パフォーマンス測定値の表示
    レプリケーション モニタでは、パブリケーションの [現在の平均パフォーマンス] 列と [現在の最低パフォーマンス] 列、およびサブスクリプションの [パフォーマンス] 列に、トランザクション レプリケーションおよびマージ レプリケーションのパフォーマンスの品質を示す値が表示されます。詳細については、「レプリケーション モニタを使用したパフォーマンスの監視」を参照してください。
  • トレーサ トークンによる待機時間の判断 (トランザクション レプリケーション)
    トランザクション レプリケーションでは、パブリケーション データベースのトランザクション ログにトークン (少量のデータ) を挿入し、それがディストリビュータおよびサブスクライバに到達するまでにかかった時間を記録することにより、システムの待機時間を計測できます。このトークンを使用すると、データがディストリビュータまたはサブスクライバに到達しているかどうかを識別することもできます。詳細については、「トランザクション レプリケーションの待機時間の計測と接続の検証」を参照してください。
  • 詳細な同期統計情報の表示 (マージ レプリケーション)
    マージ レプリケーションの場合、レプリケーション モニタには、同期中に処理される各アーティクルの詳細な統計情報が表示されます。この統計には、各処理フェーズ (変更のアップロードやダウンロードなど) にかかる時間などが含まれます。この情報によって、速度低下の原因となっているテーブルを特定することができます。マージ サブスクリプションのパフォーマンスに関するトラブルシューティングを、この情報から開始することをお勧めします。詳細な統計情報の表示に関する詳細については、「サブスクリプションに関連付けられているエージェントの情報を表示し、タスクを実行する方法 (レプリケーション モニタ)」を参照してください。
  • サブスクリプションが遅れを取り戻すために必要な時間の概算 (トランザクション レプリケーション)
    トランザクション レプリケーションの場合、レプリケーション モニタには、サブスクライバにまだ配布されていないディストリビューション データベース内のトランザクションの数と、これらのトランザクションの予測配布時間が表示されます。詳細については、「サブスクリプションに関連付けられているエージェントの情報を表示し、タスクを実行する方法 (レプリケーション モニタ)」を参照してください。

しきい値および警告

既定で表示される警告は、初期化されていないサブスクリプションに対する警告だけですが、その他の条件に対する警告を有効にすることもできます。トポロジに対する警告を有効にすると、状態やパフォーマンスに関する情報をタイムリーに受け取ることができます。この警告を有効にすることをお勧めします。

警告を有効にする際には、しきい値を指定します。指定したしきい値に達したり、それを超えると、警告が表示されます (それより優先度の高い問題がない場合)。レプリケーション モニタに警告を表示する以外に、しきい値に達したら警告を発することもできます。レプリケーションでは、パフォーマンスのしきい値に関連する警告セットと、エージェントの他の条件に関する情報を提供する第 2 の警告セットが用意されています。詳細については、「レプリケーション モニタのしきい値と警告の設定」および「レプリケーション エージェント イベントに対する警告の使用」を参照してください。

参照

概念

レプリケーション モニタを使用したレプリケーションの監視
レプリケーションのトラブルシューティング ツール
レプリケーションのトラブルシューティング

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手