サーバー間環境でのデータのレプリケート
データのレプリケーションは、サーバー間環境でのレプリケーションと、サーバーとクライアント間でのレプリケーションの、大きな 2 つのカテゴリに分類すると便利です。ここでは、サーバー間でのデータのレプリケートに関連するシナリオについて説明します。一般に、サーバー間でのデータのレプリケーションは、以下のアプリケーションおよび要件をサポートするために行われます。
- スケーラビリティと可用性の向上
継続的に更新されるデータのコピーを保持しておくことで、読み取り操作を複数のサーバーに拡張することができます。同じデータのコピーを複数持つことによって得られる冗長性は、予定されたシステム メンテナンスや予定外のシステム メンテナンスの際にきわめて重要です。詳細については、「スケーラビリティと可用性の向上」を参照してください。 - データ ウェアハウジングとレポート
データ ウェアハウスとレポート サーバーでは、オンライン トランザクション処理 (OLTP) サーバーからのデータを使用することがよくあります。レプリケーションを使用して、OLTP サーバーと、レポート作成システムや意思決定支援システム間でデータを移動します。詳細については、「データ ウェアハウジングとレポート」を参照してください。 - 複数サイトからのデータの統合
支社からデータを収集して本社で統合することがよくあります。同様に、支社にデータをレプリケートすることもあります。詳細については、「複数サイトからのデータの統合 (サーバー)」を参照してください。 - 異種データの統合
SQL Server 以外のデータベースとやり取りするデータに依存するアプリケーションもあります。レプリケーションを使用して、SQL Server 以外のデータベースからのデータを統合します。詳細については、「異種データの統合」を参照してください。 - バッチ処理のオフロード
OLTP サーバーでバッチ処理を実行すると、リソースを消費しすぎることがあります。レプリケーションを使用して、専用のバッチ処理サーバーに処理をオフロードします。詳細については、「バッチ処理のオフロード」を参照してください。
サーバーからクライアントへのシナリオについては、「サーバーとクライアント間のデータのレプリケート」を参照してください。