データ領域の処理
データ領域は、基本データセットから繰り返されるデータ行を表示するレポート アイテムです。これらの行は、テーブル、マトリックス、一覧、またはグラフで表示できます。
各データ領域は単一のデータセットに関連付けられています。データセットでは、データ領域で使用できるデータを定義します。レポートに複数のデータ領域を使用する場合は、各データ領域で異なるデータセットが使用されるように構成できます。たとえば、あるデータセットを基に任意の店舗の売り上げ情報の要約を表示するグラフと、別のデータセットを基に最近の注文の詳細テーブルをレポートに追加できます。レポートで使用するデータセットが 1 つだけである場合は、すべてのデータ領域でそのデータセットが既定で使用されます。データセットおよび、データ領域のデータセットとの関連付けの詳細については、「レポートのデータセットの定義」および「データ領域にデータセットを関連付ける方法 (レポート デザイナ)」を参照してください。
このセクションのトピック
- テーブル データ領域の処理
テーブル、およびレポートにテーブルを使用する方法を説明します。
- マトリックス データ領域の処理
マトリックス、およびレポートにマトリックスを使用する方法を説明します。
- 一覧データ領域の処理
一覧、およびレポートに一覧を使用する方法を説明します。
- グラフ データ領域の処理
グラフ、およびレポートにグラフを使用する方法を説明します。
- データのグループ化
データ領域内でのグループの使用方法を説明します。
- データの並べ替え
データ領域内での並べ替えの使用方法を説明します。
レポート上に複数のデータ領域を配置できます。また、データ領域を入れ子にすることもできます。配置できるデータ領域の数に制限はありませんが、データ領域の数によってはレポート サーバー上のパフォーマンスに影響する場合があります。入れ子になっていない複数のデータ領域はリンクされません。また、互いの上下左右に作成できます。
データ領域は、パラメータ、他のグローバル変数、およびデータセットを共有できます。パラメータはデータ領域の外側に存在するので、式を使用する任意のフィールドまたはプロパティはパラメータ コレクションを参照できます。
データ領域の繰り返し
入れ子になったデータ領域を使用して、レポートに同じデータ領域を繰り返し表示できます。たとえば、同じ販売注文テーブルを各従業員の数だけ複数回繰り返して使用する、販売注文データ レポートを作成できます。これには、一覧などの別のデータ領域を作成し、このデータ領域に従業員グループを設定します。続いて、このデータ領域の内部にテーブルを配置します。2 つのデータ領域が使用するデータセットは、同じである必要があります。このようなグループ化を使用するレポート (マスタ-詳細ページなど) を作成する必要があり、この際に異なるデータセットを使用する必要がある場合は、サブレポートを使用します。
空のデータ領域
データ領域のデータセットにデータが返されない場合、データ領域は表示されません。代わりに、NoRows プロパティの値を表示するテキスト ボックスが表示されます。NoRows プロパティは、レポート デザイナの [プロパティ] ウィンドウで編集できます。このデータ領域の外観のプロパティ (Color、Font、Padding など) は、NoRows テキスト ボックスにも適用されます。
データ領域とその他のレポート アイテム
表示形式によっては、データ領域が拡張されると、他のレポート アイテムの位置が変更されてしまうことがあります。これは、レポート アイテムがテーブル、マトリックス、または一覧の下枠より下に配置されていたり、マトリックスの右枠より右に配置されている場合に発生します。たとえば、テキスト ボックスをテーブルの左下に配置した場合、テーブルが拡張されると、テーブルによってテキスト ボックスが押し下げられます。ただし、同じテキスト ボックスをテーブルの下ではなく、直接左側に配置した場合は、テキスト ボックスはテーブルの横に配置されたままになります。
データ領域が拡張されても、レポート アイテムがデータ領域の横または上に配置されたままになるようにするには、四角形を作成し、データ領域の下枠より上か、データ領域の左側に四角形を配置し、その中にレポート アイテムを配置します。四角形はデータ領域の横にとどまり、レポート アイテムは四角形の中にとどまります。
参照
概念
レポート レイアウトでのデータの操作
データ領域について
レポート アイテムの書式設定