Reporting Services のブラウザ サポート

更新 : 2006 年 12 月 12 日

Reporting Services では、レポートを表示したりレポート マネージャを実行するために、Web ブラウザを使用します。すべてのレポート機能がすべてのブラウザでサポートされているわけではありません。次の表に、サポートされているブラウザに対するレポート機能の制限を示します。

レポート マネージャのブラウザの要件

レポート マネージャを実行してレポートを表示するには、SP1 が適用された Microsoft Internet Explorer 6.0 または Internet Explorer 7.0 を使用できます。スクリプトを有効にする必要があります。

ms156511.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
スクリプトは既定で有効になっていますが、Internet Explorer を使用している場合は、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスの [セキュリティ] タブでスクリプトの設定を変更できます。[セキュリティ] タブで、レポート マネージャにアクセスするゾーン (ほとんどの場合、[イントラネット] ゾーン) を選択するときに、[レベルのカスタマイズ] をクリックしてさまざまな種類のスクリプト機能を有効または無効にできます。

レポートを表示するためのブラウザの必要条件と推奨事項

レポート マネージャでレポートを個別に表示するには、サポートされているさまざまなブラウザを選択できます。次の表に、特定の種類のブラウザにおいて使用可能な機能を示します。

ブラウザの種類 説明

Windows の Microsoft Internet Explorer 6.0 または 7.0 (すべての Service Pack が適用され、スクリプトが有効になっている)

利用可能なレポート機能をすべて使用する場合は、Internet Explorer をお勧めします。他のブラウザを使用してレポートを表示することもできますが、レポートの処理に必要なすべての機能のサポートが保証されている唯一のブラウザは、Windows の Internet Explorer です。

Netscape 7.2、Mozilla 1.7、Firefox 1.0.3、Safari 1.3、および Safari 2.0

次の機能は、サード パーティのブラウザではサポートされていません。

  • 見出しマップ
  • レポート内での検索
  • ズーム
  • 固定テーブル ヘッダー

レポートを Safari で表示している場合は、次の追加機能を利用できません。

  • レポート サーバーで実行するパラメータ化されたレポートで日付を選択するために使用するカレンダー コントロールは、Safari では無効になっています。ユーザーは使用する日付を入力する必要があります。
  • リモート コンピュータから取得する画像ソース ファイルは、Safari では正しく表示されません。
  • HTML レポートの印刷に使用するクライアント側の印刷コントロール。
ms156511.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
Macintosh コンピュータからレポート サーバーにアクセスしている場合は、Safari を使用することをお勧めします。Reporting Services では、Mac の Internet Explorer 5.0 はサポートされません。

スクリプトの必要条件

レポート ツール バー機能をレポートで使用するには、スクリプトを実行するようにブラウザを構成する必要があります。レポート ツール バーの中では、ズーム、検索、更新、およびエクスポート操作をサポートするために、スクリプトが使用されています。

スクリプトが有効になっていない場合は、レポートを開いたときに "ブラウザでスクリプトがサポートされていないか、スクリプトを許可するように構成されていません。ここをクリックして、スクリプトを使用せずにこのレポートを表示します。" というメッセージが表示されます。スクリプトを使用せずにレポートを表示することを選択した場合、レポート ツール バーや見出しマップなどのレポート ビューア機能を使用しない HTML でレポートが表示されます。

既定の HTML 表示拡張機能と互換性のないブラウザを使用している場合、Reporting Services はエラーを返しません。多くの場合、Reporting Services では、動作しない機能は抑制されます。機能が抑制されていなくても、正常に動作しないこともあります。レポート機能を処理する方法は、ブラウザの種類によって異なります。レポートを配置する前に、必ず使用予定のブラウザでテストすることをお勧めします。

ms156511.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
レポート ツール バーは HTML ビューア コンポーネントの一部であり、ブラウザ ウィンドウ内に表示されるすべてのレポートの上部に表示されます。レポート ツール バーには、レポート内の情報検索、特定のページへのスクロール、表示目的でのページ サイズの調整などの機能があります。レポート ツール バーおよび HTML ビューアの詳細については、「HTML ビューア」を参照してください。

他のブラウザやアプリケーションの使用

場合によっては、このトピックに明記されていない他のブラウザを使用することもできます。以下に、ブラウザに依存する機能を除外するためのヒントおよびガイドラインと、推奨される代替ビューアの使用について示します。

  • 表示拡張機能を指定するパラメータを含む、完全に修飾されたレポート URL を使用する。たとえば、Excel 表示拡張機能を指定すると、レポートはブラウザの Excel ビューアで開きます。Excel 表示拡張機能や、他の HTML 以外の表示拡張機能を使用すると、レポート ツール バーで実行できるようなタスク (ページのスクロール、レポートの内容の検索など) を、関連付けられているビューアの機能を使用して実行することができます。詳細については、「URL での表示形式の指定」を参照してください。
  • レポート ツール バーを抑制するためのパラメータを含む、完全に修飾されたレポート URL を使用する。単純な HTML ベースのレポートがあり、レポート ツール バーの機能が必要ない場合は、ツール バーを抑制して、レポートの内容だけがユーザーに見えるようにすることもできます。ツール バーの抑制方法の詳細については、「URL アクセス パラメータの使用」を参照してください。
  • ファイル共有配信拡張機能を使用してレポートをファイル システムに格納し、ブラウザを一切使用しない。HTML 以外の表示拡張機能 (Excel や PDF など) を選択します。詳細については、「Reporting Services でのファイル共有の配信」を参照してください。

参照

概念

レポートの表示
Reporting Services のコンポーネントの概要
レポート マネージャ
レポート マネージャを使用したレポートの検索と表示
ブラウザを使用したレポートの検索と表示
HTML 出力のデザイン

その他の技術情報

HTML ビューア (Reporting Services)
URL アクセス パラメータの使用
Reporting Services におけるアクセシビリティの問題

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

変更内容 :
  • Internet Explorer 7.0 のサポート。Internet Explorer 5.5 のサポートの廃止。

2005 年 12 月 5 日

変更内容 :
  • サード パーティのブラウザでサポートされている機能
  • スクリプトが有効になっていない場合のメッセージ