HTTP エラーのトラブルシューティング

更新 : 2007 年 9 月 15 日

ここでは、Reporting Services コンポーネントを構成するときに発生する可能性がある HTTP エラーについて説明します。このトピックの特定のエラーについては、次のリンクをクリックしてください。

HTTP 400 正しくない要求

HTTP 400 正しくない要求

既定以外の Web サイトを使用している場合、またはレポート サーバーやレポート マネージャへのアクセスに使用するサイトまたは仮想ディレクトリのいずれかのプロパティを変更した場合は、不完全または無効な設定により HTTP 400 エラーが発生する可能性があります。

既定以外の Web サイトでホストされているレポート マネージャ

(たとえば、ブラウザ ウィンドウの URL アドレスに https://servername/reports と入力して) レポート マネージャにアクセスしたときにこのエラーが発生する場合は、次の手順を実行します。

既定の Web サイトでホストされているレポート サーバー

(たとえば、ブラウザ ウィンドウの URL アドレスに https://servername/reportserver と入力して) レポート サーバーにアクセスしたときにこのエラーが発生する場合は、最も可能性の高い原因として、IIS が正しくインストールされていないことが挙げられます (特にレポート サーバーが既定の Web サイトでホストされている場合)。既定の Web サイトの IIS 設定を確認するには、IIS メタベース (metabase.xml) の値を調べます。

  1. テキスト エディタで metabase.xml を開きます。既定では、このファイルは %windir%\system32\inetserv にあります。
  2. <IIsWebServer Location ="/<servername>/W3SVC/1"> を検索します。
  3. 最後の値が 1 であることを確認します。最後の値が 1 でない場合は、既定の Web サイトの構成が無効であるため、IIS の再インストールを検討する必要があります。

HTTP 401 アクセスが拒否されました

このエラーは、レポート サーバー仮想ディレクトリをホストするサイトの IIS 設定に問題があることを示します。レポート サーバーの仮想ディレクトリの IIS 設定が不完全または無効である場合は、HTTP 401 エラーが発生する可能性があります。

完全修飾ドメイン名またはホスト ヘッダーを使用したローカル レポート サーバー インスタンスへのアクセス

完全修飾ドメイン名 (FQDN) またはカスタム ホスト ヘッダーを使用して、Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) または Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) が動作しているコンピュータ上でレポート サーバーをホストするローカル Web サイトを参照すると、HTTP 401 エラーが表示されます。

ループバック チェック セキュリティ機能がエラーの原因であり、FDQN またはカスタム ホスト ヘッダーがローカル コンピュータ名と一致しない場合にアクセス拒否エラーになります。このエラーの詳細および解決方法については、Microsoft サポート技術情報の「IIS 5.1 または IIS 6 でホストされ、統合認証を使用する Web サイトを参照するとエラー 401.1 が表示される」を参照してください。

ローカル ユーザー アカウントまたはドメイン ユーザー アカウントの使用

Kerberos の制約付き委任を使用したセキュリティ環境では、アプリケーション プールをドメイン ユーザー アカウントで実行するように構成した場合、ドメイン アカウントのサービス プリンシパル名 (SPN) を作成しないと HTTP 401 エラーが発生します。次のリンクでは、ASP.NET アプリケーションのカスタム アカウントを使用する方法について詳細な情報を参照できます。

ASP.NET 2.0 アプリケーションのサービス アカウントを作成する方法

レポート ビルダへのアクセス

レポート サーバーがフォーム認証用に構成されているときにレポート ビルダを開こうとした場合、またはレポート サーバーが存在するドメインとは別のドメインにあるコンピュータでレポート ビルダを開こうとした場合、HTTP 401 エラーが発生する可能性があります。このエラーの解決方法については、「レポート サーバーでのレポート ビルダへのアクセスの構成」を参照してください。

HTTP 403 アクセス不可

このエラーは、Reporting Services アプリケーション ファイルへのアクセス権限が拒否された場合に発生します。

  • レポート サーバー Web サービスを含むアプリケーション プールに割り当てられているアカウントが IIS_WPG セキュリティ グループのメンバであることを確認します。
  • ASP.NET の承認規則によって Web サービスへのアクセスが許可されていることを確認します。既定のインストールでは、すべてのユーザー (*) に対して ASP.NET へのアクセスが許可されます。レポート サーバーへのアクセスに使用する Web サイトの ASP.NET 認証設定にカスタム設定が含まれる場合は、Web サービス アカウントのアクセスが許可されていることを確認します。認証規則を確認するには、IIS マネージャを起動し、[Web サイトのプロパティ] を右クリックします。次に、[ASP.NET][グローバル構成の編集][承認] の順にクリックし、ローカル承認の規則を表示します。

HTTP 404 ファイルまたはディレクトリが見つかりません

仮想ディレクトリの構成に問題があることを示すエラーです。

  • 既定以外の Web サイト経由でレポート サーバーにアクセスしているときにこのエラーが発生する場合は、カスタム Web サイトにレポート サーバーを設定する手順を見直して、これらの手順をすべて実行したことを確認します。詳細については、「既定以外の Web サイトを使用するように Reporting Services を構成する方法 (Reporting Services の構成)」を参照してください。
  • レポート サーバーの仮想ディレクトリのプロパティが正しく設定されていることを確認します。SQL Server 2005 Reporting Services の場合は、ASP.NET のバージョンを 2.0.50727 に設定します。ワイルドカード アプリケーション マッピングは aspnet_isapi.dll に設定します。レポート サーバーの仮想ディレクトリのプロパティの再設定で最良の結果を得るには、次の手順を実行します。
    1. Reporting Services 構成ツールを開きます。
    2. [レポート サーバー仮想ディレクトリ] ページで、[既定の設定を適用] を選択して [適用] をクリックします。
    3. [Web サービス ID] ページで、使用するアカウントを再度選択して [適用] をクリックします。
  • 配置に対して正しい URL を指定していることを確認します。Reporting Services へのアクセスに使用している Web サイトに特定のポートを割り当てた場合は、そのポートを URL に含める必要があります。たとえば、既定の Web サイトにポート 8080 を割り当てた場合の URL は、https://servername:8080/reportserver です。
  • Reporting Services を名前付きインスタンスとしてインストールした場合は、既定の仮想ディレクトリにインスタンス名が含まれることがあります。仮想ディレクトリ名を確認するには、Reporting Services 構成ツールを使用して、[レポート サーバー仮想ディレクトリ] ページと [レポート マネージャ仮想ディレクトリ] ページを開きます。
    SQL Server Express Edition with Advanced Services をインストールした場合、既定の仮想ディレクトリの名前は、他のエディションの既定の名前とは異なる名前になります。たとえば、https://localhost/reports を使用して Developer Edition のレポート マネージャにアクセスすることに慣れている場合は、https://localhost/reports$SQLExpress を使用して Express Edition with Advanced Services のレポート マネージャにアクセスする必要があります。

HTTP 500 内部サーバー エラー

Reporting Services を使用するには、Microsoft .NET Framework Version 2.0 以降が必要です。レポート サーバーまたはレポート マネージャの仮想ディレクトリが 1.1.4322 以前のバージョンにマップされている場合に、このエラーが発生することがあります。アプリケーション マッピングをチェックするには、レポート サーバーの仮想ディレクトリに移動し、ディレクトリ名を右クリックして [プロパティ] をクリックします。[仮想ディレクトリ] タブの [構成] をクリックし、.aspx 拡張子までスクロールして [実行可能ファイルのパス] の値を読み取ります。この値が Version 1.1.4322 以前に設定されている場合は、Version 2.0 を使用するように仮想ディレクトリを構成する必要があります。サポート技術情報の記事 306005 に記載された手順に従って、特定のバージョンの .NET Framework を IIS に登録します。

ASP.NET 2.0 をコンピュータに登録したら、IIS を再設定し、Reporting Services 構成ツールでレポート サーバーとレポート マネージャの仮想ディレクトリを再指定する必要があります。

参照

概念

Reporting Services の配置における接続とアカウント
Reporting Services のログ ファイル

その他の技術情報

Reporting Services のトラブルシューティング
Reporting Services のエラーおよびイベント

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2007 年 9 月 15 日

新しい内容 :
  • HTTP 400 と 403 を追加し、401 と 404 に新しい項目を追加しました。

2006 年 7 月 17 日

新しい内容 :
  • HTTP 401 アクセスが拒否されました