サブレポートの追加

サブレポートは、メインのレポート本文内に別のレポートを表示するレポート アイテムです。概念上、サブレポートは Web ページ内のフレームとほぼ同じです。これは、レポートをレポート内に埋め込むために使用されます。サブレポートには、任意のレポートを使用できます。サブレポートが表示するレポートは、レポート サーバー上に保存し、通常は親レポートと同じフォルダに置かれます。親レポートからサブレポートにパラメータを渡すようにも設定できます。パラメータを使用してサブレポートの各インスタンスのデータをフィルタ処理することにより、サブレポートをデータ領域内で繰り返し使用することができます。

これまで、サブレポートを使用してさまざまなデータ グループを表示してきた場合は、代わりにデータ領域 (テーブル、マトリックス、一覧、グラフ) を使用することを検討してください。サブレポートではなくデータ領域を使用しているレポートの方が、サブレポートを使用しているレポートよりもパフォーマンスが優れている可能性があります。サブレポートを使用しているレポートを実行した場合、レポート サーバーは親レポートとサブレポートを 1 つ 1 つ処理する必要があります。代わりにレポートにデータ領域が使用されている場合、レポート サーバーにより処理されるレポートは 1 つで済みます。

同じデータ領域内の同じデータ ソースから取得されるデータ グループを入れ子にする必要がある場合は、データ領域を使用してください。同じデータ領域内の異なるデータ ソースから取得されるデータのグループを入れ子にしたり、複数の親レポートで同じサブレポートを再利用したり、別のレポート内にスタンドアロンのレポートを表示する必要がある場合は、サブレポートを使用してください。別のレポートの本文内に、複数のサブレポートを配置して "抄録ファイル" を作成することもできます。

ms159837.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
レポート デザイナでは、サブレポートが使用されているレポートをプレビューした後に、サブレポートを変更した場合、プレビューが更新されない場合があります。変更を反映するには、[最新の情報に更新] ボタンをクリックしてください。

サブレポートでのパラメータの使用

親レポートからサブレポートにパラメータを渡すには、サブレポートとして使用するレポートでレポート パラメータを定義します。親レポートにサブレポートを配置するときに、レポート パラメータおよびレポート パラメータに渡す値を選択できます。

ms159837.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
サブレポートから選択するパラメータは、クエリ パラメータではなくレポート パラメータです。パラメータの詳細については、「Reporting Services でのパラメータを使用した作業」を参照してください。

サブレポートは、レポート本文内またはデータ領域内に配置できます。データ領域にサブレポートを配置する場合、同じサブレポートがグループのインスタンスまたはデータ領域の行ごとに配置されます。グループまたは行からサブレポートに値を渡すには、サブレポートの値のプロパティで、サブレポート パラメータに渡す値を含むフィールド用のフィールド式を使用します。

サブレポートの使用方法については、「サブレポートおよびパラメータを追加する方法 (レポート デザイナ)」を参照してください。

参照

概念

レポート レイアウトのデザイン

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手