Analysis Services プロジェクトの配置

Analysis Services Tutorial プロジェクトの Analysis Services Tutorial キューブのオブジェクトのキューブ データおよびディメンション データを表示するには、Analysis Services の指定のインスタンスにプロジェクトを配置し、キューブおよびそのディメンションを処理します。Analysis Services プロジェクトを配置すると、Analysis Services のインスタンスに定義済みオブジェクトが作成されます。Analysis Services のインスタンス内のオブジェクトを処理すると、基となるデータ ソースのデータがキューブ オブジェクトにコピーされます。詳細については、「Analysis Services プロジェクトの配置」と「Analysis Services プロジェクトのプロパティの構成」を参照してください。

開発プロセスのこの時点で、開発用サーバーの Analysis Services のインスタンスにキューブを配置します。ビジネス インテリジェンス プロジェクトの配置が完了したら、Analysis Services 配置ウィザードを使用し、運用サーバーに配置します。詳細については、「Analysis Services の配置の計画」と「Analysis Services 配置ウィザードの使用」を参照してください。

次の実習では、Analysis Services Tutorial の配置のプロパティを確認します。次に、Analysis Services のローカル インスタンスにプロジェクトを配置します。

Analysis Services プロジェクトを配置するには

  1. ソリューション エクスプローラで、[Analysis Services Tutorial] プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    [Analysis Services Tutorial プロパティ ページ] ダイアログ ボックスが開き、アクティブ (Development) 構成のプロパティが表示されます。各プロパティに対し、複数の構成を定義できます。たとえば、複数の開発者が、配置のプロパティ (データベース名や処理のプロパティなど) を変えながら、同じ構成のプロジェクトを複数の開発用コンピュータに配置したい場合があります。[出力パス] プロパティの値に注目してください。このプロパティは、プロジェクトの作成時に、プロジェクトの XMLA 配置スクリプトが保存された場所を表します。XMLA 配置スクリプトは、プロジェクト内のオブジェクトを Analysis Services のインスタンスに配置するスクリプトです。

  2. 左側ペインの [構成プロパティ] ノードで、[配置] をクリックします。

    プロジェクトの配置プロパティを確認します。既定では、"Analysis Services プロジェクト" テンプレートにより、次のように Analysis Services プロジェクトが構成されます。まず、ローカル コンピュータの既定の Analysis Services インスタンスに、すべてのプロジェクトが順次配置されます。プロジェクトと同じ名前の Analysis Services データベースが作成され、配置の完了後は既定の処理オプションに基づいてプロジェクトが処理されます。関連トピック :Analysis Services プロジェクトのプロパティの構成

    ms166576.note(ja-jp,SQL.90).gifヒント :
    ローカル コンピュータの Analysis Services の名前付きインスタンス、またはリモート サーバー上のインスタンスにプロジェクトを配置するには、[サーバー] プロパティを適切なインスタンス名に変更します (例 : <ServerName>\<InstanceName>)。

    次の図は、[Analysis Services Tutorial プロパティ ページ] ダイアログ ボックスです。

    [Analysis Services チュートリアル プロパティ ページ] ダイアログ

  3. [サーバー] プロパティの値を変更しない場合は、[キャンセル] をクリックします。変更する場合は、[OK] をクリックします。

  4. ソリューション エクスプローラで、[Analysis Services Tutorial] プロジェクトを右クリックして [配置] をクリックするか、[ビルド] メニューの [Analysis Services Tutorial の配置] をクリックします。

    Analysis Services Tutorial プロジェクトがビルドされ、配置スクリプトを使用して Analysis Services の指定したインスタンスに配置されます。配置の進行状況は、[出力] ウィンドウと [配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウの 2 つに表示されます。[出力] ウィンドウには、配置の全体的な進行状況が表示されます。[配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウには、配置中に実行される各手順の詳細が表示されます。関連トピック :Analysis Services プロジェクトの作成Analysis Services プロジェクトの配置

  5. 必要に応じて、[表示] メニューの [出力] をクリックして出力ウィンドウを開きます。

    次の図に、Analysis Services Tutorial プロジェクトを配置中の [配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウと [出力] ウィンドウを示します。

    [配置状況] ウィンドウ

  6. [出力] ウィンドウと [配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウの内容を表示して、キューブの作成、配置、および処理でエラーが発生しなかったかどうかを確認します。

  7. [配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウで、[ディメンション 'Customer'の処理が正常に完了しました。] ノードを展開し、[ディメンションの属性 'Title'の処理が正常に完了しました。] ノードを展開してから、[SQL クエリ 1] ノードを展開します。

    [配置状況] ウィンドウの SQL queries 1 ノード

  8. SELECT DISTINCT ステートメントをダブルクリックします。

    Customer ディメンションの Title 属性の処理で使用されたクエリが [詳細表示] ダイアログ ボックスに表示されます。

    次の図は、ディメンション属性の処理に使用するクエリを示します。

    ディメンション属性の処理に使用するクエリ

  9. [閉じる] をクリックします。

  10. [ディメンション 'Customer' の処理が正常に完了しました。] ノードを折りたたみ、[キューブ 'Analysis Services Tutorial' の処理が正常に完了しました。] ノードを展開して、[メジャー グループ 'Internet Sales' の処理が正常に完了しました。] ノードを展開します。次に、[パーティション 'Internet Sales' の処理が正常に完了しました。] ノードを展開して、[SQL クエリ 1] ノードを展開します。

    Analysis Services Tutorial キューブの Internet Sales パーティションの処理に使用されたクエリが表示されます。

  11. [配置状況 - Analysis Services Tutorial] ウィンドウのツール バーで [自動的に隠す] アイコンをクリックし、ウィンドウを非表示にします。

  12. [出力] ウィンドウのツール バーで [自動的に隠す] アイコンをクリックし、ウィンドウを非表示にします。

Analysis Services Tutorial キューブを Analysis Services のローカル インスタンスに配置し、配置後のキューブを処理しました。これで、キューブの実際のデータを表示する準備が整いました。

このレッスンの次の作業

配置したキューブの表示

参照

その他の技術情報

Analysis Services プロジェクトの配置
Analysis Services プロジェクトのプロパティの構成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手