フルテキスト検索のプログラマビリティの機能強化

Microsoft SQL Server 2005 では、フルテキスト検索のプログラマビリティに関して、次に示すいくつかの機能強化が図られています。

データ定義言語

SQL Server のこのリリースでは、データ定義言語 (DDL) ステートメントを使用して、フルテキスト カタログおよびインデックスを作成、変更、実装できます。SQL Server の以前のバージョンでは、これらのタスクを実行するためにはストアド プロシージャを使用する必要がありました。詳細については、「フルテキスト データ定義言語 (DDL)」を参照してください。

リンク サーバー クエリ

リモート リンク サーバーを参照するフルテキスト クエリを発行できます。リンク サーバーは、Microsoft SQL Server 2005 が別のサーバー上の OLE DB データ ソースに対してコマンドを実行できるようにします。SQL Server の以前のバージョンでは、リンク サーバーに対して標準クエリを作成できましたが、リンク サーバーに対するフルテキスト クエリはサポートされていませんでした。詳細については、「リンク サーバーのクエリ」を参照してください。

複数の列にわたる検索

SQL Server 2005 では、フルテキスト述語に対して複数の列を指定できます。SQL Server の以前のバージョンでは、列の参照はテーブル内の 1 列か全列に限られていました。SQL Server のこのバージョンではこの制限がなくなり、列リストから任意の数の列をフルテキスト述語に指定できます。フルテキスト述語の column_list 引数に、列リストを指定します。1 つの述語列リスト内の列は同じテーブルに属している必要があります。またワイルドカード文字 "*" を列リスト内で使用することはできません。詳細については、「複数列のクエリ」を参照してください。

クエリでの言語の指定

SQL Server 2005 のフルテキスト検索では、フルテキスト クエリに LocaleID (LCID) を指定できる機能が採用されています。このパラメータを指定することは、その特定のロケールの単語の切れ目または語幹を使用することを意味します。これにより、複数の言語をインデックス付けして 1 つの列に格納でき、さらに列の既定の言語以外の言語でクエリを処理できます。SQL Server の以前のバージョンでは、フルテキスト ストアド プロシージャを使用して列レベルでフルテキスト クエリ言語を指定することしかできませんでした。詳細については、「フルテキスト検索の言語選択時の注意」を参照してください。