ファイルの検証

ファイル システム監視イベント プロバイダは、アプリケーションにデータを送信する前に、監視対象ディレクトリに追加された各ファイルを検証します。監視対象ディレクトリに追加されるファイルは、XML である必要があります。非 XML ファイルが監視対象ディレクトリに追加された場合、そのファイルは無視されます。

このイベント プロバイダを定義するときには、Transact-SQL の注釈付き XML スキーマ (XSD) ファイルのパスを指定します。このファイルでは、XML ファイルとイベント クラス フィールドのマッピングを指定します。追加した XML ファイルが指定された XSD ファイルにマップしない場合、イベント プロバイダがイベント ログにエラーを記録して、このファイルの名前を変更します。これにより、イベント プロバイダがこのファイルを再度取得することがなくなります。

Transact-SQL の注釈付き XML スキーマ ファイルの例

次のスキーマは、StockEvents イベント クラスの構造を定義したものです。

event 要素に対して、注釈 sql:relation を指定する必要があります。この値は、実行時に、指定したイベント クラスに対応するイベント テーブルの名前に変更されます。

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:mapping-schema">
    <xsd:element name="event" sql:relation="StockEvents">
        <xsd:complexType>
            <xsd:sequence>
                <xsd:element name="StockSymbol" type="xsd:string" />
                <xsd:element name="StockPrice" type="xsd:float" />
            </xsd:sequence>
        </xsd:complexType>
    </xsd:element>
</xsd:schema>

Transact-SQL の注釈付き XML スキーマ ファイルの作成の詳細については、Microsoft MSDN ライブラリの SQLXML and XML Mapping Technologies を参照してください。

参照

概念

ファイルのピックアップおよび再試行ロジック
ファイル システム監視イベント プロバイダの定義

その他の技術情報

ファイル システム監視イベント プロバイダ
標準イベント プロバイダ
イベント プロバイダの定義

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手