Notification Services の国際化に関する注意点

Microsoft SQL Server Notification Services では、データベースを使用してメタデータと操作データを格納するため、Notification Services プラットフォームでは、サポートされている言語と地域に対応したデータ型の照合順序や適切な書式設定など、SQL Server の国際化対応の利点をすべて利用できます。

Notification Services では、国際化対応の通知アプリケーションをサポートするために、ロケール固有の書式設定、およびタイム ゾーン別の定期的なサブスクリプションという 2 つの機能も用意されています。これらの機能によって、Notification Services アプリケーションは、任意の言語で、適切なローカル時刻に、通知を送信できます。

ロケール固有の書式設定

Notification Services は、業界標準に基づいたロケール コードを提供します。各ロケール コードでは、言語と場所の組み合わせが識別されます。たとえば、"en-US" は "英語 - 米国" を表します。

サブスクライバがサブスクリプションを作成すると、ロケール コードはサブスクリプション データと共に保存されます。Notification Services は、通知の書式を設定するとき、ロケール コードを取得し、言語に固有のコンテンツ フォーマッタを検索します。コンテンツ フォーマッタは、ロケールに固有の言語と書式設定を使用して、通知の書式を設定できます。Notification Services は、ロケールに対応するカスタム コンテンツ フォーマッタを見つけられない場合は、より汎用的なコンテンツ フォーマッタの使用を試みます。

タイム ゾーン固有の定期的なサブスクリプション

Notification Services は、定期的なサブスクリプションをサポートします。通知アプリケーションは任意のタイム ゾーンでサブスクライバをサポートできるため、適切なタイミングで通知を配信するには、Notification Services がタイム ゾーンに関する情報を格納することが重要です。

複数のタイム ゾーンを簡単にサポートできるようにするために、Notification Services は、UTC (協定世界時) 形式で日付と時刻の情報を格納します。

サブスクライバが定期的なサブスクリプションを作成する場合は、そのサブスクライバがタイム ゾーンおよび目的の配信時刻を入力します (タイム ゾーンは、データベースやオペレーティング システムの設定など、他のソースから取得されることもあります)。Notification Services で配信時刻を格納する場合は、タイム ゾーンを使用して配信の UTC 時刻を計算し、その UTC 時刻を格納します。その UTC 時刻になると、Notification Services は、任意の現在のイベントから通知を生成し、さらにその通知の書式設定および配信を行います。

参照

概念

サブスクリプション スキーマの定義
カスタム コンテンツ フォーマッタの開発

その他の技術情報

サブスクライバ ロケール コード
タイム ゾーン コード
サブスクリプション データの管理

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手