データ ソース情報のプロパティ (OLE DB)

  • [アーティクル]

DBPROPSET_DATASOURCEINFO プロパティ セットには、次のプロパティが含まれています。各プロパティは、いずれも Data Source Information プロパティ グループに属します。これらのプロパティは OLE DB Provider for SQL Server 2005 Compact Edition (SQL Server Compact Edition) では読み取り専用で、プロバイダとデータ ストアに関する静的情報のセットを構成しています。

プロパティ ID 説明

DBPROP_ALTERCOLUMN
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り
  • 説明 : 列変更のサポート
  • 注意 : このプロバイダは、DBCOLUMNDESCFLAGS_DBCID および DBCOLUMNDESCFLAGS_PROPERTIE を返します。変更できるプロパティは、DBPROP_COL_SEED、DBPROP_COL_INCREMENT、および DBPROP_COL_DEFAULT のみです。DBPROP_COL_SEED と DBPROP_COL_INCREMENT を設定できるのは、ID 列のみです。

DBPROP_COLUMNDEFINITION
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り
  • 説明 : 列定義
  • 注意 : このプロバイダの場合、値は常に DBPROPVAL_CD_NOTNULL となります。

DBPROP_DBMSNAME
  • 型 : VT_BSTR
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : DBMS 名
  • 注意 : プロバイダがアクセスする製品の名前を指定します。このプロバイダの場合、文字列は "SQL Server for Windows CE" となります。

DBPROP_DBMSVER
  • 型 : VT_BSTR
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : DBMS バージョン
  • 注意 : プロバイダがアクセスする製品のバージョンを指定します。このプロバイダの場合、文字列は "3.00.0000" となります。

DBPROP_DSOTHREADMODEL
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : データ ソース オブジェクト スレッディング モデル
  • 注意 : データ ソース オブジェクトのスレッディング モデルを指定します。このプロバイダの場合、値は DBPROPVAL_RT_SINGLETHREAD となります。

DBPROP_IDENTIFIERCASE
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : ID の大文字/小文字区別
  • 注意 : ID の大文字/小文字を区別するかどうかを指定します。SQL Server Compact Edition では ID の大文字/小文字が区別されず、システム カタログには大文字/小文字が混在した状態で格納されるため、このプロバイダでの値は DBPROPVAL_IC_MIXED である必要があります。

DBPROP_MULTIPLESTORAGEOBJECTS
  • 型 : VT_BOOL
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : 複数のストレージ オブジェクト
  • 注意 : このプロバイダの場合、値は常に VARIANT_FALSE となります。この値は、プロバイダでは開かれたストレージ オブジェクトを一度に 1 つだけサポートすることを示します。

DBPROP_NULLCOLLATION
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : NULL 照合順序
  • 注意 : このプロバイダの場合、値は常に DBPROPVAL_NC_LOW となります。この値は、NULL 値がリストの末尾に並べ替えられることを示します。

DBPROP_OLEOBJECTS
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : OLE オブジェクトのサポート
  • 注意 : 列に格納されている BLOB および COM オブジェクトへのアクセスに関して、プロバイダによるサポート方法を示すビットマスクを指定します。このプロバイダの場合、値は常に DBPROPVAL_OO_BLOB となります。この値は、BLOB へのアクセスがプロバイダにより構造化オブジェクトとしてサポートされることを示します。コンシューマは、サポートされるインターフェイスを DBPROP_STRUCTUREDSTORAGE を介して調べます。

DBPROP_OPENROWSETSUPPORT
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り
  • 説明 : 開かれた行セットのサポート
  • 注意 : このプロバイダでは、値 DBPROPVAL_ORS_TABLE および DBPROPVAL_ORS_INTEGRATEDINDEX がサポートされます。

DBPROP_PERSISTENTIDTYPE
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り
  • 説明 : 永続 ID 型
  • 注意 : このプロバイダの場合、値は DBPROPVAL_PT_NAME となります。

DBPROP_PROVIDERFILENAME
  • 型 : VT_BSTR
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : プロバイダ名
  • 注意 : プロバイダのファイル名を指定します (Microsoft Data Access Components (MDAC) 2.5 以前では、このプロパティの名前は DBPROP_PROVIDERNAME でした)。

DBPROP_PROVIDEROLEDBVER
  • 型 : VT_BSTR
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : OLE DB バージョン
  • 注意 : このプロバイダは 02.50.00 を返します。

DBPROP_PROVIDERVER
  • 型 : VT_BSTR
  • 属性 : 読み取り
  • 説明 : プロバイダ バージョン
  • 注意 : このプロバイダの場合、返されるバージョンは 03.00.0000 です。

DBPROP_STRUCTUREDSTORAGE
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : 構造化ストレージ
  • 注意 : ストレージ オブジェクト上のインターフェイスのうち、どれが行セットによりサポートされるかを示すビットマスク、つまり、DBPROPVAL_SS_ISEQUENTIALSTREAM または DBPROPVAL_SS_ILOCKBYTES の 0 個以上の組み合わせを指定します。

DBPROP_SUPPORTEDTXNDDL
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : トランザクション DDL
  • 注意 : データ定義言語 (DDL) ステートメントをトランザクションでサポートするかどうかを指定します。このプロバイダの場合、値は常に DBPROPVAL_TC_ALL となります。この値は、トランザクションに DDL ステートメントと DML (Data Manipulation Language) ステートメントを任意の順序で使用できることを示します。

DBPROP_SUPPORTEDTXNISOLEVELS
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : 分離レベル
  • 注意 : このプロバイダでは、DBPROPVAL_TI_READCOMMITTED、DBPROPVAL_TI_REPEATABLEREAD、および DBPROPVAL_TI_SERIALIZABLE がサポートされます。

DBPROP_SUPPORTEDTXNISORETAIN
  • 型 : VT_I4
  • 属性 : 読み取り専用
  • 説明 : 分離の保持
  • 注意 : このプロバイダでは、値 DBPROPVAL_TR_COMMIT_DC がサポートされます。保持しているコミットにまたがってトランザクション分離が維持されることを示します。DBPROPVAL_TR_ABORT_DC は、保持しているアボートにまたがってトランザクション分離が維持または処理される場合があることを示します。

参照

ヘルプおよび情報

SQL Server Compact Edition のサポートについて