SQL Server Compact Edition と .NET Compact Framework の概要
Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition (SQL Server Compact Edition) を使用すると、サポート対象のデバイス上でローカル データベースの作成、管理、および保守を行うことができます。さらに、デバイスとサーバーの間でデータを交換し、ローカル データベースと Microsoft SQL Server データベースを同期することもできます。
.NET Compact Framework の使用
Microsoft .NET Compact Framework を利用すると、デバイス向けのアプリケーションを迅速に開発できます。.NET Compact Framework の主要なコンポーネントは次の 2 つです。
- 共通言語ランタイム
共通言語ランタイムは、スレッドとメモリ管理の中心となるサービスを提供することで、アプリケーションの実行中にコードを管理するための環境です。このランタイムを使用するコードを、マネージ コードと呼びます。ランタイムを使用しないコードは、アンマネージ コード、またはネイティブ コードと呼びます。スマート デバイスのネイティブ アプリケーションは Microsoft Visual C++ for Devices を使用して開発されますが、マネージ アプリケーションは Microsoft Visual Basic や Microsoft Visual C# などの .NET プログラミング言語を使用して開発されます。 - .NET Compact Framework クラス ライブラリ
.NET Compact Framework クラス ライブラリの再利用可能なクラスを使用することで、開発期間が短縮され、UI 開発やデータベース アクセスのスレッド管理などの一般的なプログラミング作業の多くが簡略化されます。
データベース アクセス用の名前空間として、.NET Compact Framework には System.Data 名前空間が含まれています。この名前空間を利用し、ADO .NET を使用することで、SQL Server データベースおよび SQL Server Compact Edition データベースにアクセスできます。ADO .NET を使用するとさまざまなデータ ソースに一貫してアクセスできるため、SQL Server Compact Edition を使用するアプリケーションを、一般的なデータベース ソースを使用するアプリケーションと同じように開発することができます。SQL Server Compact Edition データベースにアクセスする際には、一般的に System.Data.SqlServerCe 名前空間を使用します。
.gif) メモ : |
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| .NET Compact Framework を対象とするアプリケーションを開発するには、Microsoft Visual Studio 2003 または Microsoft Visual Studio 2005 をインストールする必要があります。Visual Studio では、Microsoft C# または Microsoft Visual Basic、あるいはその両方でアプリケーションを開発できます。 |
はじめに
System.Data.SqlServerCe 名前空間は、SQL Server Compact Edition を使用する .NET アプリケーションのプログラミングに必須の機能を提供します。名前空間の使用の詳細については、「SQL Server Compact Edition チュートリアル」を参照してください。
参照
関連項目
SQL Server Compact Edition の .NET プログラミング