OLE DB を使用したデータベースの作成
OLE DB Provider for SQL Server 2005 Compact Edition (SQL Server Compact Edition) は、SQL Server Compact Edition でデータベースの作成と管理に使用する IDBDataSourceAdmin インターフェイスを備えています。
データベースの作成
新しいデータベースを作成するには、DBPROP_INIT_DATASOURCE プロパティにデータベースの名前を指定する必要があります。セキュリティ上の理由から、OLE DB Provider for SQL Server Compact Edition では IDBDataSourceAdmin::DestroyDataSource を使用してデータベースを削除することはサポートされていません。データベースを削除するには、コンピュータのファイル システムにアクセス権を持っている必要があります。ファイル システムでのアクセス権がある場合は、不要になったデータベース ファイルを削除してください。
データベースのセキュリティ
SQL Server Compact Edition ではセキュリティが強化され、パスワードで保護されたデータベースと暗号化されたデータベースを作成できるようになりました。暗号化されたデータベースもパスワードで保護する必要があります。パスワードで保護されたデータベースまたは暗号化されたデータベース内のデータに SQL Server Compact Edition からアクセスするには、正しいパスワードを事前に送信する必要があります。
メモ : |
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暗号化されたデータベースのパスワードを忘れてしまった場合、そのデータは復元できなくなり、アクセス不能になります。 |
暗号化されたデータベースを OLE DB Provider for SQL Server Compact Edition を使用して作成するには、プロバイダ固有のプロパティ DBPROP_SSCE_ENCRYPTDATABASE を VARIANT_TRUE として渡し、プロバイダ固有のプロパティ DBPROP_SSCE_DBPASSWORD を使用してパスワードを指定する必要があります。以下の表は、指定する必要があるパスワードをデータベースの種類ごとにまとめた一覧です。
作成するデータベースの種類 | 必要なプロパティ |
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標準データベース |
DBPROP_INIT_DATASOURCE |
パスワードで保護されたデータベース |
DBPROP_INIT_DATASOURCE DBPROP_SSCE_DBPASSWORD |
暗号化されたデータベース |
DBPROP_INIT_DATASOURCE DBPROP_SSCE_DBPASSWORD DBPROP_SSCE_ENCRYPTDATABASE |
既存のデータベースについては、データベースを最適化するときにこれらのプロパティの値を変更できます。詳細については、「CompactDatabase メソッド (SQL Server Compact Edition)」を参照してください。
例
OLE DB Provider for SQL Server Compact Edition を使用したデータベースの作成例については、「OLE DB を使用してデータベースを作成する方法 (プログラム)」を参照してください。