Microsoft Naive Bayes ビューアを使用したマイニング モデルの表示
Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) の Microsoft Naive Bayes ビューアには、Microsoft Naive Bayes アルゴリズムを使用して作成されたマイニング モデルが表示されます。Microsoft Naive Bayes アルゴリズムは、予測モデリングに使用する分類アルゴリズムです。このアルゴリズムの詳細については、「Microsoft Naive Bayes アルゴリズム」を参照してください。
Analysis Services でマイニング モデルを参照すると、モデルに適したビューアを使用して、データ マイニング デザイナの [マイニング モデル ビューア] タブにモデルが表示されます。Naive Bayes モデルの主な目的の 1 つはデータセット内のデータを短時間で調査できるようにすることなので、Microsoft Naive Bayes ビューアには、ケース テーブルの予測可能属性および入力属性の相互関係を表示するための手段がいくつか用意されています。
ビューアのタブ
Microsoft Naive Bayes ビューアには、データを調査するための次のタブがあります。
- 依存関係ネットワーク
- 属性のプロファイル
- 属性の特性
- 属性の識別
依存関係ネットワーク
[依存関係ネットワーク] タブには、モデル内にある入力属性と予測可能属性の間の依存関係が表示されます。ビューアの左側にあるスライダは、依存関係の強さに関連付けられたフィルタとして機能します。スライダを下げると、最も強いリンクのみが表示されます。
ノードを選択すると、そのノードに固有の依存関係が強調表示されます。たとえば、予測可能なノードを選択した場合は、その予測可能なノードの予測に役立つ各ノードも強調表示されます。
ビューアの下部にある凡例は、グラフ内の依存関係の種類に色を関連付けています。たとえば、予測可能なノードを選択すると、予測可能なノードが水色で網掛けされ、選択したノードを予測するノードがオレンジ色で網掛けされます。
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属性のプロファイル
[属性のプロファイル] タブでは、グリッドにヒストグラムが表示されます。このグリッドを使用すると、[予測可能] ボックスで選択した予測可能属性を、モデル内の他のすべての属性と比較できます。タブ内の各列は、予測可能属性の状態を表します。予測可能属性に多くの状態がある場合は、[ヒストグラム バー] を調整して、ヒストグラムに表示される状態の数を変更できます。選択した数が属性内の状態の総数よりも少ない場合、状態はサポートされている順に一覧表示され、残りの状態は 1 つの灰色のバケットにまとめられます。[凡例の表示] チェック ボックスをオンにすると、ヒストグラムの色を属性の状態に関連付ける凡例が表示されます。
グリッドの内容を HTML テーブルとしてクリップボードにコピーするには、[属性のプロファイル] タブを右クリックして [コピー] を選択します。
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属性の特性
[属性の特性] タブを使用するには、[属性] 一覧から予測可能属性を選択し、選択した属性の状態を [値] 一覧から選択します。これらの変数を設定すると、選択した属性の選択したケースに関連付けられている属性の状態が [属性の特性] タブに表示されます。属性は、重要なものから順番に並べ替えられます。
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属性の識別
[属性の識別] タブを使用するには、予測可能属性を選択し、[属性]、[値 1]、および [値 2] の一覧から属性の状態を 2 つ選択します。[属性の識別] タブのグリッドの列に、次の情報が表示されます。
- 属性
予測可能属性の 1 つの状態を優先する状態が含まれているデータセット内の別の属性。
- 値
[属性] 列に示されている属性の状態。
- 優先 <値 1>
属性の状態によって [値 1] で設定した値が優先される度合い。
- 優先 <値 2>
属性の状態によって [値 2] で設定した値が優先される度合い。
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参照
概念
Microsoft Naive Bayes アルゴリズム
データ マイニング ツールの使用
その他の技術情報
[マイニング モデル ビューア] タブについて
[マイニング モデル ビューア] タブについて
データ マイニング モデルの表示