キューブの翻訳

Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のキューブの翻訳とは、キャプションや表示フォルダなど、キューブ オブジェクトの名前をある言語固有の表現にしたものです。Analysis Services では、ディメンション名およびメンバ名の翻訳もサポートされています。

翻訳は、複数言語に対応するクライアント アプリケーションにサーバー サポートを提供します。同じキューブ データが、異なる国々のユーザーによって表示されることがよくあります。キューブのさまざまな要素を異なる言語に翻訳できれば、異なる国々のユーザーがキューブのメタデータを表示し、理解するのに役立ちます。たとえば、フランスのビジネス ユーザーは、フランス語のロケール設定のワークステーションからキューブにアクセスし、オブジェクト プロパティの値をフランス語で表示できます。同様に、ドイツのビジネス ユーザーがドイツ語のロケール設定のワークステーションから同じキューブにアクセスすると、オブジェクト プロパティの値をドイツ語で表示できます。

クライアント コンピュータの照合順序と言語の情報は、ロケール識別子 (LCID) の形式で保存されます。クライアントは接続時に Analysis Services のインスタンスに LCID を渡します。このインスタンスでは LCID を使用して、Analysis Services オブジェクトのメタデータを各ビジネス ユーザーに表示する際にどの翻訳セットを使用するかが決定されます。指定された翻訳が Analysis Services オブジェクトにない場合は、既定言語を使用してコンテンツがクライアントに返されます。

参照

概念

ディメンションの翻訳
翻訳の実行 (SSAS)
クライアント アプリケーションの操作 (SSAS)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手