sp_addpublication_snapshot (Transact-SQL)

更新 : 2006 年 12 月 12 日

指定されたパブリケーションのスナップショット エージェントを作成します。このストアド プロシージャは、パブリッシャ側でパブリケーション データベースについて実行されます。

ms174958.security(ja-jp,SQL.90).gifセキュリティ メモ :
リモート ディストリビュータを使用するパブリッシャを構成する場合は、job_login および job_password を含め、すべてのパラメータの指定値がプレーン テキストとしてディストリビュータに送信されます。このストアド プロシージャを実行する前に、パブリッシャとそのリモート ディストリビュータ間の接続を暗号化する必要があります。詳細については、「SQL Server への接続の暗号化」を参照してください。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

 sp_addpublication_snapshot [ @publication= ] 'publication'     [ , [ @frequency_type= ] frequency_type ]     [ , [ @frequency_interval= ] frequency_interval ]     [ , [ @frequency_subday= ] frequency_subday ]     [ , [ @frequency_subday_interval= ] frequency_subday_interval ]     [ , [ @frequency_relative_interval= ] frequency_relative_interval ]     [ , [ @frequency_recurrence_factor= ] frequency_recurrence_factor ]     [ , [ @active_start_date= ] active_start_date ]     [ , [ @active_end_date= ] active_end_date ]     [ , [ @active_start_time_of_day= ] active_start_time_of_day ]     [ , [ @active_end_time_of_day= ] active_end_time_of_day ]     [ , [ @snapshot_job_name = ] 'snapshot_agent_name' ]     [ , [ @publisher_security_mode = ] publisher_security_mode ]     [ , [ @publisher_login = ] 'publisher_login' ]     [ , [ @publisher_password = ] 'publisher_password' ]      [ , [ @job_login = ] 'job_login' ]     [ , [ @job_password = ] 'job_password' ]     [ , [ @publisher = ] 'publisher' ]

引数

  • [ @publication=] 'publication'
    パブリケーションの名前を指定します。publication のデータ型は sysname で、既定値はありません。
  • [ @frequency_type=] frequency_type
    スナップショット エージェントの実行頻度を指定します。frequency_type のデータ型は int で、次のいずれかの値をとります。

    説明

    1

    1 回のみ

    4 (既定値)

    毎日

    8

    毎週

    16

    毎月

    32

    月単位に frequency_interval で示される間隔

    64

    SQL Server エージェントの起動時

    128

    コンピュータがアイドル状態のときに実行

  • [ @frequency_interval=] frequency_interval
    frequency_type で設定した頻度に適用される値を指定します。frequency_interval のデータ型は int で、次のいずれかの値を指定できます。

    frequency_type の値 frequency_interval への影響

    1

    frequency_interval は使用されません。

    4 (既定値)

    frequency_interval の日数ごとに実行されます。既定では毎日です。

    8

    frequency_interval には次の値を 1 つ以上指定できます (| (ビット演算子 OR) (Transact-SQL) 論理演算子で結合します)。

    1 = 日曜日

    2 = 月曜日

    4 = 火曜日

    8 = 水曜日

    16 = 木曜日

    32 = 金曜日

    64 = 土曜日

    16

    毎月の frequency_interval で指定した日に実行されます。

    32

    frequency_interval は、次のいずれかの値です。

    1 = 日曜日

    2 = 月曜日

    3 = 火曜日

    4 = 水曜日

    5 = 木曜日

    6 = 金曜日

    7 = 土曜日

    8 = 毎日

    9 = 平日

    10 = 土日

    64

    frequency_interval は使用されません。

    128

    frequency_interval は使用されません。

  • [ @frequency_subday=] frequency_subday
    freq_subday_interval の単位を指定します。frequency_subday のデータ型は int で、次のいずれかの値をとります。

    説明

    1

    1 回

    2

    4 (既定値)

    8

  • [ @frequency_subday_interval=] frequency_subday_interval
    frequency_subday の間隔を指定します。frequency_subday_interval のデータ型は int で、既定値は 5 (5 分間隔) です。
  • [ @frequency_relative_interval=] frequency_relative_interval
    スナップショット エージェントを実行する日付を指定します。frequency_relative_interval のデータ型は int で、既定値は 1 です。
  • [ @frequency_recurrence_factor=] frequency_recurrence_factor
    frequency_type で使用される定期実行係数を指定します。frequency_recurrence_factor のデータ型は int で、既定値は 0 です。
  • [ @active_start_date=] active_start_date
    スナップショット エージェントを最初にスケジュール設定する日付を、YYYYMMDD 形式で指定します。active_start_date のデータ型は int で、既定値は 0 です。
  • [ @active_end_date=] active_end_date
    スナップショット エージェントのスケジュール設定を停止する日付を、YYYYMMDD 形式で指定します。active_end_date のデータ型は int で、既定値は 9999 年 12 月 31 日です。
  • [ @active_start_time_of_day = ] active_start_time_of_day
    スナップショット エージェントを最初にスケジュール設定する時刻を HHMMSS 形式で指定します。active_start_time_of_day のデータ型は int で、既定値は 0 です。
  • [ @active_end_time_of_day=] active_end_time_of_day
    スナップショット エージェントのスケジュール設定を停止する時刻を、HHMMSS 形式で指定します。active_end_time_of_dayint で、既定値は 235959 です。235959 は、24 時間制の午後 11 時 59 分 59 秒を意味します。
  • [ @snapshot_job_name = ] 'snapshot_agent_name'
    既存のジョブが使用されている場合、既存のスナップショット エージェントのジョブ名を指定します。snapshot_agent_name データ型は nvarchar(100) で、既定値は NULL です。このパラメータは内部でのみ使用するため、新しいパブリケーションを作成するときに指定する必要はありません。snapshot_agent_name を指定する場合、job_loginjob_password の値は NULL にする必要があります。
  • [ @publisher_security_mode= ] publisher_security_mode
    パブリッシャに接続するときにエージェントが使用するセキュリティ モードです。publisher_security_mode のデータ型は smallint で、既定値は 1 です。0 は SQL Server 認証を表し、1 は Windows 認証を表します。0 の値は、SQL Server 以外のパブリッシャに対して指定する必要があります。
  • [ @publisher_login= ] 'publisher_login'
    パブリッシャへの接続時に使用するログインを指定します。publisher_login のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。publisher_security_mode0 の場合は、publisher_login を指定する必要があります。publisher_login が NULL で publisher_security_mode1 の場合、パブリッシャへの接続時には job_login で指定した Windows アカウントが使用されます。
  • [ @publisher_password= ] 'publisher_password'
    パブリッシャへの接続時に使用するパスワードを指定します。publisher_password のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

    ms174958.security(ja-jp,SQL.90).gifセキュリティ メモ :
    スクリプト ファイルには認証情報を保存しないでください。ログイン名とパスワードは実行時に指定します。
  • [ @job_login= ] 'job_login'
    エージェントを実行する Windows アカウント用のログインを指定します。job_login のデータ型は nvarchar(257) で、既定値は NULL です。この Windows アカウントは、エージェントがディストリビュータに接続するときに常に使用されます。新しいスナップショット エージェント ジョブを作成するときにはこのパラメータを指定する必要があります。
  • [ @job_password= ] 'job_password'
    エージェントを実行する Windows アカウント用のパスワードを指定します。job_password のデータ型は sysname で、既定値はありません。新しいスナップショット エージェント ジョブを作成するときにはこのパラメータを指定する必要があります。

    ms174958.security(ja-jp,SQL.90).gifセキュリティ メモ :
    スクリプト ファイルには認証情報を保存しないでください。ログイン名とパスワードは実行時に指定します。
  • [ @publisher= ] 'publisher'
    SQL Server 以外のパブリッシャを指定します。publisher のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

    ms174958.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    SQL Server パブリッシャでスナップショット エージェントを作成するときは publisher を使用しないでください。

解説

sp_addpublication_snapshot は、スナップショット レプリケーション、トランザクション レプリケーション、マージ レプリケーションで使用されます。

権限

sp_addpublication_snapshot を実行できるのは、固定サーバー ロール sysadmin または固定データベース ロール db_owner のメンバだけです。

戻り値

成功した場合は 0 を、失敗した場合は 1 をそれぞれ返します。

使用例

-- To avoid storing the login and password in the script file, the values 
-- are passed into SQLCMD as scripting variables. For information about 
-- how to use scripting variables on the command line and in SQL Server
-- Management Studio, see the "Executing Replication Scripts" section in
-- the topic "Programming Replication Using System Stored Procedures".

DECLARE @publicationDB AS sysname;
DECLARE @publication AS sysname;
DECLARE @login AS sysname;
DECLARE @password AS sysname;
SET @publicationDB = N'AdventureWorks'; 
SET @publication = N'AdvWorksProductTran'; 
-- Windows account used to run the Log Reader and Snapshot Agents.
SET @login = $(Login); 
-- This should be passed at runtime.
SET @password = $(Password); 

-- Enable transactional or snapshot replication on the publication database.
EXEC sp_replicationdboption 
    @dbname=@publicationDB, 
    @optname=N'publish',
    @value = N'true';

-- Execute sp_addlogreader_agent to create the agent job. 
EXEC sp_addlogreader_agent 
    @job_login = @login, 
    @job_password = @password,
    -- Explicitly specify the use of Windows Integrated Authentication (default) 
    -- when connecting to the Publisher.
    @publisher_security_mode = 1;

-- Create a new transactional publication with the required properties. 
EXEC sp_addpublication 
    @publication = @publication, 
    @status = N'active',
    @allow_push = N'true',
    @allow_pull = N'true',
    @independent_agent = N'true';

-- Create a new snapshot job for the publication, using a default schedule.
EXEC sp_addpublication_snapshot 
    @publication = @publication, 
    @job_login = @login, 
    @job_password = @password,
    -- Explicitly specify the use of Windows Integrated Authentication (default) 
    -- when connecting to the Publisher.
    @publisher_security_mode = 1;
GO

参照

関連項目

sp_addpublication (Transact-SQL)
sp_changepublication_snapshot (Transact-SQL)
sp_startpublication_snapshot (Transact-SQL)
レプリケーション ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

その他の技術情報

パブリケーションを作成する方法 (レプリケーション Transact-SQL プログラミング)
スナップショットの作成および適用

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

変更内容 :
  • @frequency_type および @frequency_interval パラメータに関する情報を更新。