データ ソースを使用しない標準ディメンションの定義
Business Intelligence Development Studio で、既存のデータ ソースを使用せずにディメンションを定義し、データ ソース ビュー、および基になるデータ ソースでテーブルと列を生成することもできます。詳細については、「スキーマ生成ウィザードの概要」を参照してください。事前定義されたデータ ソース ビューを使用せずにディメンションを定義する場合、ディメンションを最初から定義することも、ディメンション テンプレートに基づいて定義することもできます。
データ ソースを使用せずにディメンションを定義する場合、ディメンション テンプレートに基づいてそれを定義するか、最初から定義することができます。ディメンション ウィザードで提供されるディメンション テンプレートから、一般的に使用される種類のディメンションを構築できます。次のディメンションの種類から選択できます。
- Account
- Customer
- Date
- Department
- Destination Currency
- Employee
- Geography
- Internet Sales Order Details
- Organization
- Product
- Promotion
- Reseller Sales Order Details
- Reseller
- Sales Channel
- Sales Reason
- Sales Summary Order Details
- Sales Territory
- Scenario
- Source Currency
それぞれの標準テンプレートでは、ディメンションに含めるように選択できる属性がサポートされています。また、データでよく使用するディメンションの独自のテンプレート ファイルを追加することもできます。ディメンション テンプレートは次のフォルダにあります。
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Tools\Templates\olap\1033\Dimension Templates
データ ソースを使用しない標準ディメンションの作成
ディメンション ウィザードでは、データ ソースを使用せずに標準ディメンションを作成するための次の手順が示されます。
ディメンションの種類の指定
ディメンション ウィザードの [ディメンションの種類の選択] ページでは、ディメンションの種類を指定できます。ただし、テンプレートを基にしてディメンションを作成する場合は、種類が既に定義されています。このページでは、指定したディメンションの種類に標準属性を指定することもできます。このページで、ディメンションと、ディメンションの標準的な種類として指定する属性の Type プロパティを設定します。
ディメンションの種類に対応するテンプレートを選択した場合は、そのディメンションの種類のオプションでこのページが作成されます。テンプレートを選択しなかった場合や、該当するディメンションの種類がない場合、既定のディメンションの種類は [標準] です。ディメンションの種類がまだ選択されていない場合は、作成するディメンションに最適な種類を選択します。適切な種類が [ディメンションの種類] の一覧に表示されていない場合は、[標準] を使用します。
ディメンションの種類を選択すると、そのディメンションに適用する属性の型が [ディメンションの属性] の一覧に表示されます。テーブルで、データでサポートされる属性の型を選択します。属性の型を選択するには、属性の型の横にある [追加] チェック ボックスをオンにし、[ディメンションの属性] で属性名を入力します。既定の名前は、[属性の型] の値と同じです。属性の型を選択しないと、その属性への参照はディメンションとその階層から削除されます。
メモ : |
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時間ディメンションを作成するには、ディメンションの種類として [時間ディメンション] を選択する必要があります。時間ディメンションの属性の型の詳細については、「時間 (SSAS)」を参照してください。 |
キー属性と変化するディメンションの識別
[ディメンションのキーおよび種類を指定] ページで、ディメンションのキー属性とする属性を選択します。通常、キー属性はメイン ディメンション テーブルの主キー列に対応しており、ディメンションのリーフ メンバのインデックスを作成します。
テンプレートを選択しており、そのテンプレートでキー属性が定義されている場合は、その属性が既定のキー属性となります。テンプレートは選択したが、そのテンプレートでキー属性が定義されていない場合は、[ディメンションの種類を指定] ページで選択したすべての属性が一覧に表示され、その中の最初の属性が既定となります。キー属性には、[ディメンションの種類を指定] ページで選択したどの属性を選択してもかまいません。属性を選択しなかった場合は、ウィザードによってキー属性が自動的に作成され、ディメンション名と "ID" を連結した名前が付けられます。
最後に、このディメンションが変化するディメンションかどうかを指定します。変化するディメンションのメンバは、時間の経過と共に階層内の別の場所に移動します。Analysis Services でこれらの変化を追跡できるようにするために、ウィザードでは追加の列が生成され、それらの列に対応する属性が作成されます。スキーマ生成ウィザードを使用して後で作成するパッケージでは、緩やかに変化するディメンションの特性に基づき、代理キーが管理されます。
[変化するディメンション] チェック ボックスをオンにすると、属性の Type プロパティで指定した設定で次の属性が定義されます。
属性 | 型 |
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SCD のオリジナル ID |
SCDOriginalID |
SCD の終了日 |
SCDEndDate |
SCD の開始日 |
SCDStartDate |
SCD の状態 |
SCDStatus |
これらの緩やかに変化するディメンション属性が定義されているテンプレートを使用する場合は、既定で [変化するディメンション] チェック ボックスがオンになっています。チェック ボックスをオフにすると、緩やかに変化するディメンション属性はディメンションから削除されます。
ディメンション デザイナを使用すると、緩やかに変化するディメンションのプロパティを構成できます。
ディメンション ウィザードの完了
[ウィザードの完了] ページで、新しいディメンションの構造を確認し、ディメンションに名前を付けます。[完了] をクリックした後でスキーマ生成ウィザードが開始されるようにするには、[今すぐスキーマを生成する] チェック ボックスをオンにします。追加オブジェクトを作成する計画がある場合は、このチェック ボックスはオンにしないでください。このチェック ボックスを選択しない場合は、ディメンション デザイナを使用して後でスキーマを作成できます。