user options オプション
user options オプションは、すべてのユーザーに対するグローバルな既定値を指定する場合に使用します。ユーザーの作業セッションの間に、既定のクエリ処理オプションの一覧が確立されます。user options オプションを使用すると、SET オプションの既定値を変更できます (サーバーの既定の設定が適切でない場合)。各ユーザーは、SET ステートメントを使用してこれらの既定値を変更できます。新しいログインについては user options を動的に構成できます。user options の設定を変更した場合、新しい設定は新しいログイン セッションで使用され、現在のログイン セッションには影響しません。
値 | 構成 | 説明 |
---|---|---|
1 |
DISABLE_DEF_CNST_CHK |
中間制約チェックまたは遅延制約チェックを制御します。 |
2 |
IMPLICIT_TRANSACTIONS |
dblib ネットワーク ライブラリ接続の場合、ステートメントの実行時にトランザクションを暗黙的に開始するかどうかを制御します。IMPLICIT_TRANSACTIONS の設定は、ODBC または OLEDB 接続には影響を与えません。 |
4 |
CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT |
コミット実行後のカーソルの動作を制御します。 |
8 |
ANSI_WARNINGS |
集計警告の切り詰めと NULL を制御します。 |
16 |
ANSI_PADDING |
固定長変数の埋め込みを制御します。 |
32 |
ANSI_NULLS |
等価演算を使用する場合に NULL 処理を制御します。 |
64 |
ARITHABORT |
クエリ実行中にオーバーフローまたは 0 除算エラーが発生した場合に、クエリを終了します。 |
128 |
ARITHIGNORE |
クエリ実行中にオーバーフローまたは 0 除算エラーが発生した場合に、NULL を返します。 |
256 |
QUOTED_IDENTIFIER |
式を評価するときに、単一引用符と二重引用符を区別します。 |
512 |
NOCOUNT |
各ステートメントの最後に返される、何行処理されたかを示すメッセージを表示しないようにします。 |
1024 |
ANSI_NULL_DFLT_ON |
ANSI 互換の NULL 値の許可属性を使用するようにセッションの動作を変更します。新しい列で、NULL 値を許可するかどうかが明示的に定義されていない場合は、NULL 値を許可するように定義されます。 |
2048 |
ANSI_NULL_DFLT_OFF |
ANSI 互換の NULL 値の許可属性を使用しないようにセッションの動作を変更します。新しい列で、NULL 値を許可するかどうかが明示的に定義されていない場合は、NULL 値が許可されません。 |
4096 |
CONCAT_NULL_YIELDS_NULL |
NULL 値を文字列と連結した場合に、NULL を返します。 |
8192 |
NUMERIC_ROUNDABORT |
式の精度が低下した場合にエラーを生成します。 |
16384 |
XACT_ABORT |
Transact-SQL ステートメントで実行時エラーが発生した場合、トランザクションをロールバックします。 |
メモ : |
---|
user options の一部の構成値は、互いに矛盾する場合があります。たとえば、ANSI_NULL_DFLT_ON と ANSI_NULL_DFLT_OFF を同時に設定することはできません。 |
user options のビット位置は、@@OPTIONS のビット位置と同じです。接続にはそれぞれの構成環境を表す @@OPTIONS 関数があります。Microsoft SQL Server にログインすると、ユーザーは user options の現在の値が @@OPTIONS に代入される既定の環境を受け取ります。user options について SET ステートメントを実行すると、そのセッションの @@OPTIONS 関数の対応する値に適用されます。
この設定の変更後に作成された接続は、すべて新しい値を受け取ります。
参照
概念
その他の技術情報
RECONFIGURE (Transact-SQL)
sp_configure (Transact-SQL)