sp_browsereplcmds (Transact-SQL)
ディストリビューション データベースに格納されているレプリケートされたコマンドの結果セットを判読可能な形で返します。診断ツールとして使用できます。このストアド プロシージャは、ディストリビュータ側でディストリビューション データベースについて実行されます。
構文
sp_browsereplcmds [ [ @xact_seqno_start = ] 'xact_seqno_start' ]
[ , [ @xact_seqno_end = ] 'xact_seqno_end' ]
[ , [ @originator_id = ] 'originator_id' ]
[ , [ @publisher_database_id = ] 'publisher_database_id' ]
[ , [ @article_id = ] 'article_id' ]
[ , [ @command_id= ] command_id ]
[ , [ @agent_id = ] agent_id ]
[ , [ @compatibility_level = ] compatibility_level ]
引数
- [ @xact_seqno_start =] 'xact_seqno_start'
返すシーケンス番号の最小値を正確に指定します。xact_seqno_start のデータ型は nchar(22) で、既定値は 0x00000000000000000000 です。
- [ @xact_seqno_end =] 'xact_seqno_end'
返すシーケンス番号の最大値を正確に指定します。xact_seqno_end のデータ型は nchar(22) で、既定値は 0xFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF です。
- [ @originator_id =] 'originator_id'
指定した originator_id のコマンドを返すかどうかを指定します。originator_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。
- [ @publisher_database_id =] 'publisher_database_id'
指定した publisher_database_id のコマンドを返すかどうかを指定します。publisher_database_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。
- [ @article_id =] 'article_id'
指定した article_id のコマンドを返すかどうかを指定します。article_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。
- [ @command_id =] command_id
MSrepl_commands (Transact-SQL) 内のコマンドがデコードされる場所を指定します。command_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。このパラメータを指定する場合は、他のすべてのパラメータも指定する必要があります。xact_seqno_startには xact_seqno_end と同じ値を指定する必要があります。
- [ @agent_id =] agent_id
特定のレプリケーション エージェントのコマンドのみを返すように指定します。agent_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。
- [ @compatibility_level =] compatibility_level
Microsoft SQL Server のバージョンを指定します。compatibility_level のデータ型は int で、既定値は 9000000 です。
結果セット
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
xact_seqno |
varbinary(16) |
コマンドのシーケンス番号です。 |
originator_srvname |
sysname |
トランザクションが発生したサーバーです。 |
originator_db |
sysname |
トランザクションが発生したデータベースです。 |
article_id |
int |
アーティクルの ID です。 |
type |
int |
コマンドの種類です。 |
partial_command |
bit |
部分的なコマンドかどうかを示します。 |
hashkey |
int |
内部使用のみです。 |
originator_publication_id |
int |
トランザクションが発生したパブリケーションの ID です。 |
originator_db_version |
int |
トランザクションが発生したデータベースのバージョンです。 |
originator_lsn |
varbinary(16) |
発生元パブリケーションでのコマンドのログ シーケンス番号 (LSN) を識別します。ピア ツー ピア トランザクション レプリケーションで使用します。 |
command |
nvarchar(1024) |
Transact-SQL コマンドです。 |
command_id |
int |
MSrepl_commands 内のコマンドの ID です。 |
コマンド名が長いものは、結果セット内でいくつかの行に分割表示されることがあります。
解説
sp_browsereplcmds はトランザクション レプリケーションで使用します。
権限
sp_browsereplcmds を実行できるのは、固定サーバー ロール sysadmin のメンバ、またはディストリビューション データベースの固定データベース ロール db_owner または replmonitor のメンバだけです。
戻り値
成功した場合は 0 を、失敗した場合は 1 をそれぞれ返します。
参照
関連項目
sp_replcmds (Transact-SQL)
sp_replshowcmds (Transact-SQL)
システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)
その他の技術情報
sp_dumpparamcmd (Transact-SQL)