構成管理用の WMI プロバイダの操作
WMI Provider for Computer Management を使用したプログラミングを行う前に、次の点について考慮してください。
バインド
WMI Provider for Configuration Management は、COM オブジェクト モデルであり、事前バインドも遅延バインドもサポートしています。遅延バインドを行う場合、VBScript などのスクリプト言語を使用して、SQL Server サービス、ネットワーク設定、別名をプログラムで操作することができます。
スクリプト言語を使用した WMI プロバイダ実装のプログラミングの詳細については、Microsoft MSDN Web siteを参照してください。
接続文字列の指定
アプリケーションは、プロバイダによって定義された WMI 名前空間に接続することで、WMI Provider for Configuration Management を SQL Server のインスタンスにダイレクトします。Windows WMI サービスは、この名前空間をプロバイダ DLL にマップし、これをメモリに読み込みます。SQL Server 2005 のインスタンスはすべて、1 つの WMI 名前空間で表されます。名前空間の既定値は次のとおりです。
\\.\root\Microsoft\SqlServer\ComputerManagement\instance_name
instance_name
の既定値は、SQL Server の既定のインストール内の MSSQLSERVER
になります。
注 : Windows ファイアウォールを使用して接続している場合、コンピュータが正しく構成されていることを確認する必要があります。詳細については、Microsoft MSDN Web siteの Windows Management Instrumentation のドキュメントで、記事「Connecting Through Windows Firewall」を参照してください。
権限とサーバー認証
WMI Provider for Configuration Management にアクセスするには、クライアント WMI 管理スクリプトが、対象となるコンピュータ上の管理者のコンテキストで実行されている必要があります。アクセスするユーザーは、管理するコンピュータのローカル Windows 管理者グループのメンバである必要があります。
管理者は、グループ ポリシーを設定して、WMI プロバイダへのユーザー アクセスを制御することができます。グループ ポリシーの設定の詳細については、SQL Server 構成マネージャのヘルプの「グループ ポリシーと MMC」を参照してください。
WMI 管理スクリプトを使用すると、SQL Server サービスが実行されるアカウントを更新することができます。
WMI Provider for Configuration Management では、セキュリティ証明書がサポートされています。証明書の詳細については、「暗号化階層」を参照してください。