min memory per query オプション
min memory per query オプションは、クエリの実行用に割り当てるメモリ量の最小値 (KB 単位) を指定する場合に使用します。たとえば、min memory per query を 2,048 KB に設定すると、クエリには少なくともその値分のメモリが必ず割り当てられます。min memory per query には、512 ~ 2,147,483,647 KB (2 GB) の範囲の任意の値を設定できます。既定値は 1,024 KB です。
Microsoft SQL Server クエリ プロセッサは、クエリに割り当てるための最適なメモリの量を決定しようとします。min memory per query オプションを使用すると、管理者は、どの単一のクエリにも割り当てられるメモリ量の最小値を指定できます。通常、クエリが大量のデータに対してハッシュおよび並べ替え操作を行う場合は、min memory per query オプションの設定よりも多くメモリがクエリに割り当てられます。min memory per query の値を増やすと、小規模から中規模のクエリではパフォーマンスが向上する可能性があります。ただし、この値の増加によって、メモリ リソースでの競合も増加する可能性があります。min memory per query オプションには、並べ替えに割り当てられるメモリも含まれ、Microsoft SQL Server 7.0 以前の sort pages オプションに代わるオプションとなります。
メモ : |
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min memory per query オプションで指定する容量は、index create memory オプション よりも優先されます。これらのオプションは、Microsoft SQL Server 2000 では独立していましたが、Microsoft SQL Server 2005 では相互に影響し合います。両方のオプションを変更し、index create memory の設定値を min memory per query より小さくした場合は、警告メッセージが表示されます。ただし、値はそのまま設定されます。クエリ実行中にも同様の警告が表示されます。 |
min memory per query は拡張オプションです。sp_configure システム ストアド プロシージャを使用して min memory per query の設定を変更するには、show advanced options を 1 に設定する必要があります。新しい設定は、サーバーを再起動しなくてもすぐに有効になります。
参照
概念
サーバー構成オプションの設定
index create memory オプション
その他の技術情報
RECONFIGURE (Transact-SQL)
sp_configure (Transact-SQL)