[アーティクル]

[アーティクル] ページでは、パブリケーションにアーティクルとして含めるデータベース オブジェクトを指定します。パブリッシュする対象のデータベース オブジェクトが他の 1 つまたは複数のデータベース オブジェクトに依存している場合は、参照されているオブジェクトもすべてパブリッシュする必要があります。たとえば、テーブルに依存するビューをパブリッシュする場合は、テーブルもパブリッシュする必要があります。

パブリッシュできないオブジェクトの横には赤いアイコンが表示され、ウィザード ページの下部の情報パネルにその説明が表示されます。以下に示すオブジェクトはパブリッシュできません。

  • 暗号化されているオブジェクト。
  • NULL 値が許容される列を含むインデックス付きビュー。
  • 主キーを持たないテーブルは、トランザクション パブリケーションではパブリッシュできません。
  • キュー更新サブスクリプション用に有効になっているマージ パブリケーションおよびトランザクション パブリケーションでは、テーブルをパブリッシュできません。複数のパブリケーションでアーティクルをパブリッシュする方法については、「データとデータベース オブジェクトのパブリッシュ」の「複数のパブリケーションでのテーブルのパブリッシュ」を参照してください。

Oracle パブリッシャ

Oracle パブリッシャについては、いくつかの注意点があります。

[列フィルタ]

このページの [パブリッシュするオブジェクト] ペインのテーブルを展開し、必要な列だけを選択して、列をフィルタ選択します (行は、このウィザードの [テーブル行のフィルタ選択] ページでフィルタ選択できます)。列をフィルタ選択することには、セキュリティ (重要なデータがレプリケートされることを防ぐ) やパフォーマンス (たとえば大量のバイナリ ラージ オブジェクト (BLOB) 列のレプリケーションを防ぐ) などのいろいろな点でメリットがあります。列のフィルタ選択の詳細、およびフィルタ選択できない列の型の一覧については、「パブリッシュされたデータのフィルタ選択」を参照してください。

オプション

[パブリッシュするオブジェクト] ペインでは、次の操作を行うことができます。

  • レプリケーションが可能なすべてのオブジェクトを表示します。
  • オブジェクトの横にあるチェック ボックスをオンにすることで、オブジェクトをパブリケーションに含めます。
  • オブジェクトの種類 (たとえば [テーブル]) の横にあるチェック ボックスをオンにすることで、特定の種類のオブジェクト (たとえばテーブル) をパブリケーションにすべて含めます。
  • テーブルのノードを展開してテーブルの列を表示します。
  • 列の横にあるチェック ボックスをオフにすることで、パブリケーションのテーブル列をフィルタで除外します。
  • ペイン内でオブジェクトを右クリックすると、そのオブジェクトに使用できるコマンドのメニューが表示されます。
  • [アーティクルのプロパティ]
    [アーティクルのプロパティ] をクリックし、次のどちらかの操作を行います。

    • [反転表示された <ObjectType> アーティクルのプロパティを設定] をクリックして [アーティクルのプロパティ - <ObjectName>] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスでプロパティに加えられた変更は、[アーティクル] ページのオブジェクト ペインで反転表示されているオブジェクトだけに適用されます。
    • [すべての <ObjectTypes> アーティクルのプロパティを設定] をクリックし、[すべての <ObjectType> アーティクルのプロパティ] ダイアログ ボックスを表示します。このダイアログ ボックスで行われたプロパティの変更は、パブリケーションが選択されていないオブジェクトも含めた、[アーティクル] ページのオブジェクト ペインにあるこの種類のすべてのオブジェクトに適用されます。
      ms186811.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
      [すべての <ObjectType> アーティクルのプロパティ] ダイアログ ボックスでプロパティに加えられた変更は、[アーティクルのプロパティ - <ObjectName>] ダイアログ ボックスで既に設定されていた内容を上書きします。たとえば、あるオブジェクトの種類のすべてのアーティクルに対していくつかの既定値を設定する一方で、個々のオブジェクトに対していくつかのプロパティを設定する場合は、最初にすべてのアーティクルの既定値を設定します。次に、個々のオブジェクトに対してプロパティを設定します。
  • [反転表示されたテーブルはダウンロードのみである]
    Microsoft SQL Server 2005 のマージ レプリケーションのみです。クライアント サブスクリプションが使用された場合にサブスクライバ側で変更が許可されないことを指定する場合に選択します。ダウンロード専用アーティクルはサブスクライバで更新されないため、追跡メタデータがサブスクライバに送信されることはありません。これによってサブスクライバの記憶域が節約されると共に、特に低速なネットワーク接続ではパフォーマンスの向上にもつながります。このオプションは、[アーティクルのプロパティ] ダイアログ ボックスの [同期の方向] オプションの [サブスクライバへのダウンロードのみを実行し、サブスクライバの変更を禁止する] の値に対応します。詳細については、「ダウンロード専用アーティクルを使用したマージ レプリケーションのパフォーマンス最適化」を参照してください。
  • [チェック ボックスがオンのオブジェクトのみ一覧に表示する]
    オブジェクト ペインで選択されているアーティクルのみを表示するには、このチェック ボックスをオンにします。

参照

その他の技術情報

データとデータベース オブジェクトのパブリッシュ
パブリケーションを作成してアーティクルを定義する方法 (SQL Server Management Studio)
パブリケーションとアーティクルのプロパティを表示および変更する方法 (SQL Server Management Studio)
SQL Server Compact Edition へのデータのレプリケート
レプリケーションのプロパティ
レプリケーション ウィザード

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手