配置モードの計画

Reporting Services では、レポート サーバー インスタンス用に次の 2 つの配置モードがサポートされています。

  • ネイティブ モード (SharePoint Web パーツ対応ネイティブ モードを含む)。レポート サーバーはアプリケーション サーバーとして実行され、Reporting Services コンポーネントのみを通じてすべての処理機能と管理機能が提供されます。

  • SharePoint 統合モード。レポート サーバーは SharePoint サーバー ファームの一部として配置されます。

ネイティブ モード

ネイティブ モードでは、レポート サーバーはスタンドアロンのアプリケーション サーバーとして、レポートとレポート モデルの表示、管理、処理、配信の機能をすべて提供します。これはレポート サーバー インスタンスの既定のモードです。セットアップ時にネイティブ モードのレポート サーバーを構成してインストールすることも、セットアップの完了後にレポート サーバーを構成してネイティブ モードで操作できるようにすることもできます。

SharePoint 統合モード

SharePoint 統合モードでは、レポート サーバーが SharePoint サーバー ファーム内で実行される必要があります。レポート サーバーのコンテンツや操作へのフロントエンド アクセスを、SharePoint サイトが提供します。レポート処理および表示はすべてレポート サーバーが提供します。

SharePoint 統合モードには、以下の要件が必要です。

  • SharePoint Foundation 2010 または SharePoint Server 2010。Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007 もサポートされています。

  • SharePoint テクノロジ用の適切なバージョンの Reporting Services アドイン。

  • レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されていること。

接続先のレポート サーバー データベースに、サイトおよびドキュメントの非階層アドレス指定 (SharePoint 製品またはテクノロジの配置で使用) 向けに最適化された形式のアプリケーション データを格納できる場合は、レポート サーバーがこのモード用に構成されます。詳細については、「SharePoint 2010 統合用の Reporting Services の構成」および「SharePoint サイトへのモデルおよび共有データ ソースの配置」を参照してください。

SharePoint Web パーツ対応ネイティブ モード

統合要件が単純な配置の場合は、SharePoint 統合モードの代わりに SharePoint Web パーツを使用することもできます。Reporting Services には、Windows SharePoint Services 2.0 以降、または SharePoint Portal Server 2003 以降のインスタンスにインストールおよび登録できる Web パーツが 2 つ用意されています。SharePoint サイトからは、Web パーツを使用して、ネイティブ モードで動作するレポート サーバーに格納され処理されているレポートを検索し表示できます。これらの Web パーツは、Reporting Services の前のリリースで導入されたものです。ネイティブ モードの Web パーツと SharePoint 統合モードの機能との比較の詳細については、「SharePoint 統合の計画」を参照してください。

モードの切り替え

レポート サーバーのモードは互いに排他的です。モードを切り替えるには、特定モード用の形式のアプリケーション データを格納するデータベースを指すよう、レポート サーバー データベースの接続を再構成します。しかし、種類の異なるデータベース間のコンテンツの移行をサポートする方法はありません。既存のレポート サーバー インスタンスを SharePoint 統合モードで実行するように構成する方法の詳細については、「サーバー モードを切り替える方法 (Reporting Services 構成)」を参照してください。