Windows Vista から SQL Server に接続する方法

Windows Vista オペレーティング システムには、ユーザー アカウント制御 (UAC) という新しいセキュリティ機能が搭載されています。ユーザー アカウント制御を使用すると、ユーザーは一般的なタスクを管理者以外のユーザーとして実行できます。ローカルの Administrators グループのメンバである Windows ユーザー アカウントでは、標準ユーザー アカウントを使用している場合のように、ほとんどのアプリケーションを実行できます。

Windows Vista で管理者が実行するアプリケーションには、すべてに完全な管理者権限が与えられるとは限らないため、標準ユーザー アカウントを使用することによってシステム保護を高めることができます。システムを管理するツールなど管理者権限が必要なプログラムは、ユーザーの同意後、管理者権限で開始されます。

SQL Server をインストールすると、既定のシステム管理グループは BUILTIN\Administrators になります。既定では、Windows Vista のユーザーが Windows Administrators グループのメンバであっても、そのユーザーに SQL Server への接続権限は自動的に付与されません。また、SQL Server の管理者特権も自動的には付与されません。Windows Vista でユーザーが SQL Server に接続しようとすると、SQL Server にログインする権限がアカウントにないことを示すメッセージが返されます。

注
SQL Server Express では BUILTIN\Users グループがログインとして用意されているので、Windows ユーザーには接続権限が付与されます。

ユーザーが Administrators アカウントで SQL Server Management Studio を実行すると、ユーザー アカウント制御機能によってそのグループのメンバシップ トークンが分離され、ユーザー アカウント情報だけが SQL Server に渡されます。そうすると、SQL Server にログインする権限がそのアカウントにないことを示すメッセージが返されます。Windows Vista Administrators グループのメンバがログインできるようにするには、SQL Server ログインにアカウントを明示的に追加する必要があります。

注
username@domain の形式を使用して Windows Vista にログオンした場合は、SQL Server のログインが失敗したり、アクセス拒否メッセージが表示されることがあります。この問題を解決するには、Windows Vista へのログインに domain\username または username@fully_qualified_domain という形式を使用します。