新機能 (データベース エンジン)

この最新リリースの SQL Server データベース エンジンには、データ ストレージ システムを設計、開発、および管理する設計者、開発者、および管理者の能力や生産性を向上させる、以下のような新機能や機能強化が導入されています。

SQL Server 2008 R2 と SQL Server 2008 の両方でデータベース エンジンの機能が強化された分野は以下のとおりです。

トピック

内容

管理に関する機能強化 (データベース エンジン)

SQL Server 2008 R2 では、SQL Server ユーティリティが導入されました。これにより、データ層アプリケーションおよび SQL Server のインスタンスを SQL Server ユーティリティに登録して、集中管理と統合を実現できます。もう 1 つの追加機能はデータ層アプリケーション (DAC) です。これは、アプリケーションで使用されるデータ層オブジェクトの配置および管理を 1 単位として表したものです。

スケーラビリティとパフォーマンスに関する機能強化 (データベース エンジン)

SQL Server 2008 R2 では、Unicode 圧縮が導入されました。nvarchar(n) 列および nchar(n) 列に格納されているデータを、Standard Compression Scheme for Unicode (SCSU) アルゴリズムの実装を使用して圧縮できます。

セキュリティの機能強化 (データベース エンジン)

データベース エンジンのセキュリティ強化には、新しい暗号化関数、透過的なデータ暗号化および拡張キー管理機能、DES アルゴリズムの明瞭化が含まれています。

SQL Server 2008 R2 の各エディションがサポートする機能

SQL Server Express でサポートされるデータベースの最大サイズが 4 GB から 10 GB に引き上げられました。

SQL Server への接続の暗号化

SQL Server 2008 R2 では、セキュリティ強化のために証明書で FQDN のサブジェクトが強制されるようになりました。緩和された検証に依存しているアプリケーションでは対処が必要です。

SQL Server 2008 R2 はワイルドカード証明書をサポートしています。詳細については、「KB258858」を参照してください。

SQL Server 2008 でデータベース エンジンの機能が強化され、SQL Server 2008 R2 で追加の拡張が行われなかった分野は以下のとおりです。

トピック

内容

可用性に関する機能強化 (データベース エンジン)

データベース ミラーリングの強化により、Microsoft SQL Server 2008 データベースの可用性が向上しています。データベース ミラーリングを使用すると、高速のフェールオーバーをサポートするホット スタンバイ サーバーを作成でき、コミット済みのトランザクションのデータが失われることはありません。

プログラミングに関する機能強化 (データベース エンジン)

データベース エンジンのプログラミングに関する強化には、新しいデータ ストレージ機能、新しいデータ型、新しいフルテキスト検索アーキテクチャ、Transact-SQL に対するさまざまな強化や追加機能が含まれています。