アップグレード (Service Broker)
Service Broker の操作は、データベースやデータベース エンジンのインスタンスを SQL Server 2005 から SQL Server 2008 にアップグレードしても変更されません。SQL Server 2005 で使用できる Service Broker の機能の動作は SQL Server 2008 でも同じです。
SQL Server 2005 データベースは、次の条件に該当する場合に SQL Server 2008 にアップグレードされます。
SQL Server 2005 データベース エンジンのインスタンスからデタッチした後で SQL Server 2008 データベース エンジンのインスタンスにアタッチした場合。
データベース エンジンのインスタンスを SQL Server 2005 から SQL Server 2008 にアップグレードした場合。
メッセージ交換の優先度
SQL Server 2005 データベースを SQL Server 2008 にアップグレードした場合、メッセージ交換は引き続き SQL Server 2005 と同様に動作しますが、メッセージ交換の優先度をサポートするシステム オブジェクトが作成されます。
アップグレード プロセスでは、メッセージ交換の優先度のサポートに必要な新しいシステム オブジェクトが作成されます。既存のシステム テーブル、ビュー、トレース イベント、およびパフォーマンス カウンタにメッセージ交換の優先度列が追加されます。
HONOR_BROKER_PRIORITY データベース オプションは既定値の OFF に初期化されます。
サービス キュー内の既存のメッセージはすべて優先度が 10 に設定されます。つまり、RECEIVE ステートメントで最初に取得されるメッセージになります。
アップグレードされたデータベースのすべてのメッセージ交換エンドポイントには、既定のメッセージ交換の優先度 5 が割り当てられます。
次の操作を実行して、アップグレードしたデータベース内でメッセージ交換の優先度を使用することができます。
ALTER DATABASE ステートメントを使用して、HONOR_BROKER_PRIORITY データベース オプションを ON に設定します。
CREATE BROKER PRIORITY ステートメントを使用して、データベース内にメッセージ交換の優先度セットを定義します。