レポート デザイナーの概要 (SSRS)
レポート デザイナーは、説得力のある形でデータをビジュアル表示するレポートの作成に役立つ機能を豊富に備えたレポート作成ツールです。優れたレポートは、質問に回答するようにデザインされています。レポートのデザイン方法は、レポートで回答する質問によって異なります。レポートのデザインに関して最も効果的な選択を行うには、レポート サーバーとレポート デザインの両方の機能を理解しておく必要があります。詳細については、「レポートのアクセスと配信の概念 (SSRS)」および「レポートの作成の概念 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。
レポート デザイナーは、Reporting Services のインストール時に Business Intelligence Development Studio と共にインストールされるレポート デザイン ツールです。この環境では、レポート デザイナーは Visual Studio 内で実行されます。レポートに加えてソリューション ファイルとプロジェクト ファイルを使用して、複数のレポート、共有データ ソース、および複数のパブリッシュ構成を管理することができます。たとえば、レポートをローカル サーバーにパブリッシュしてデバッグに使用したり、ネットワーク サーバーにパブリッシュして実際の運用に役立てたりできます。詳細については、「Business Intelligence Development Studio の Reporting Services (SSRS)」を参照してください。
注 レポート定義は、サーバー コンピューター上で完全信頼モードで実行されるアセンブリであり、同じくサーバー上で実行される他のカスタム アセンブリを含めることができます。レポートやカスタム アセンブリに悪意のあるコードが含まれていた場合、そのコードは、レポートを要求したユーザーの資格情報を使用してレポート サーバー コンピューター上で実行されます。レポート デザインに応じて、レポートを処理または表示するときに他にもわかりにくい脅威が生じる可能性があります。詳細については、「レポートとリソースの保護」を参照してください。
レポート デザイナーの機能を使用すると、レポート デザイン プロセスを段階的に実行できます。レポートに使用するデータの定義、レポート デザイン画面へのデータ領域の追加、データとデータ領域の関連付け、書式設定の適用、ユーザー対話機能を提供するパラメーターの作成または変更、結果のプレビュー、レポートのパブリッシュを行うことができます。レポート デザイナーは、保存、再利用、および変更が可能な XML 形式でレポート定義言語 (RDL) ファイルを作成します。詳細については、「Business Intelligence Development Studio でのレポート デザイナーの操作」を参照してください。
レポートをパブリッシュした後、データ ソース、パラメーター、およびレポート定義をレポート サーバー上で個別に管理することができます。さらに、レポート処理のスケジュールを設定したり、サブスクリプションを作成したり、一般的に使用されているさまざまなファイル形式にレポートをエクスポートしたりできます。
レポートを初めて作成する場合は、「チュートリアル : 基本的なテーブル レポートの作成」を参照してください。レポート デザイナーを使用してレポートを作成する方法の詳細については、「レポート デザインに関するヒント (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」、「レポート デザインの基礎 (SSRS)」、および「レポート デザイナーによるレポートの作成 (SSRS)」を参照してください。