グラフ内の空のデータ ポイントおよび NULL データ ポイント (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

グラフ内に空の値または NULL 値を持つフィールドを表示しようとすると、予期したとおりにグラフが表示されない場合があります。グラフでは、指定したグラフの種類によって空の値の処理方法が異なります。

  • グラフの種類が線形のグラフ (横棒グラフ、縦棒グラフ、散布図、折れ線グラフ、面グラフ、または範囲グラフ) の場合、空の値は、空白 (すきま) としてグラフに表示されます。空のポイントを示すには、空のポイントのプレースホルダーを追加する必要があります。詳細については、「空のポイントをグラフに追加する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

  • グラフの種類が連続性のある線形のグラフ (面グラフ、横棒グラフ、縦棒グラフ、折れ線グラフ、散布図) の場合、空のデータ ポイントが、系列の連続性を維持するようにグラフに追加されます。

  • グラフの種類が線形のグラフ以外 (極座標グラフ、円グラフ、ドーナツ グラフ、じょうごグラフ、またはピラミッド グラフ) の場合、空の値はグラフに表示されません。

  • 図形グラフでは、NULL 値が省略されます。

空のデータ ポイント付きのグラフについては、サンプル レポートに例が含まれています。このサンプル レポートおよびその他のサンプル レポートをダウンロードする方法の詳細については、SQL Server 2008 R2 の「レポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーのサンプル レポート」を参照してください。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

空の値または NULL 値の削除

重要なデータが目立たなくなることを避けるには、空の値をデータセットから削除することを検討してください。NULL 値をフィルター処理するには、クエリで NOT IS NULL 句を使用することができます。また、0 以外の値だけが表示されるように指定するフィルター式を追加することもできます。詳細については、「データセット フィルター、データ領域フィルター、およびグループ フィルターの追加 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

グラフ内の値がないフィールド

返されたデータセット内の値が含まれていないフィールドについては、データ ポイントを含まない空のグラフが表示されますが、系列の名前 (通常はフィールド名) は凡例項目として追加されます。

この動作は、返されたデータセット内のデータが 0 行である場合とは異なります (この状況は、レポートがパラメーター化されており、選択した値によって空の結果セットが返される場合に発生します)。データセット クエリによって返されるデータが 0 行の場合は、表示できるデータがないことを示すメッセージが実行時に表示されます。プロパティ ペインでレポートの NoDataMessage キャプションを変更することによって、このメッセージをカスタマイズできます。詳細については、「データセットの作成と追加 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。