PowerPivot 管理ダッシュボード
PowerPivot 管理ダッシュボードとは、SQL Server PowerPivot for SharePoint の配置の管理に役立つ SharePoint サーバーの全体管理の定義済みのレポートおよび Web パーツのコレクションです。
前提条件
ダッシュボードのロードマップ
PowerPivot 管理ダッシュボードを開く
PowerPivot 管理ダッシュボードの編集
PowerPivot ダッシュボード用カスタム レポートの作成
ダッシュボードのソース データ
前提条件
管理する PowerPivot サービス アプリケーションの PowerPivot 管理ダッシュボードを開くには、サービス管理者である必要があります。
ダッシュボードのロードマップ
PowerPivot 管理ダッシュボードには、特定の情報カテゴリにドリル ダウンする Web パーツおよび埋め込みレポートが用意されています。オペレーション ダッシュボードの各部分の説明を次に示します。
ダッシュボード |
説明 |
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インフラストラクチャ - サーバーの状態 |
長期にわたる CPU 使用率およびメモリ消費量の傾向を表示し、システム リソースが最大容量に近づいていないかどうか、または過小に使用されていないかどうかを評価できるようにします。 |
インフラストラクチャ - サービスの品質 |
サーバーのクエリの応答時間を表示します。 |
アクション |
サーバーの全体管理の他のページへのリンクを示します。 |
ブックの利用状況 - グラフ |
データ アクセスの頻度をレポートします。PowerPivot データ ソースへの接続が発生する頻度を日単位または週単位で確認できます。 |
ブックの利用状況 - リスト |
データ アクセスの頻度をレポートします。PowerPivot データ ソースへの接続が発生する頻度を日単位または週単位で確認できます。 |
データ更新 - 最近の利用状況 |
データ更新ジョブの状態をレポートします (実行に失敗したジョブを含む)。このレポートは、データ更新操作をアプリケーション レベルで総合的に理解するのに役立ちます。管理者は、PowerPivot サービス アプリケーション全体に対して定義されているデータ更新ジョブの数が一目でわかります。 |
データ更新 - 最近のエラー |
データ更新が完了しなかった PowerPivot ブックを一覧表示します。 |
レポート |
Excel で開くことができるレポートへのリンクを示します。 |
サービス アプリケーションの設定 |
タイムアウト値や負荷分散方式などの設定を変更できるように、便宜上、ダッシュボードには現在のサービス アプリケーションの構成設定ページへのリンクが示されています。 |
PowerPivot 管理ダッシュボードを開く
PowerPivot ダッシュボードの開き方で、操作するビューが決まります。サービス アプリケーションから開くと、ファーム内の他の PowerPivot サービス アプリケーションの管理者であっても、その PowerPivot サービス アプリケーションに適用される業務データしか表示できません。
サービス アプリケーションを切り替えることができるダッシュボードを開くには
サーバーの全体管理の [アプリケーションの全般設定] にある [PowerPivot] セクションで、[管理ダッシュボード] をクリックします。
メイン ページで、業務データを表示する PowerPivot サービス アプリケーションを選択します。ダッシュボードには、一度に 1 つの PowerPivot サービス アプリケーションの情報しか表示されません。
単一のサービス アプリケーションのダッシュボード ビューを開くには
サーバーの全体管理で、[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
PowerPivot サービス アプリケーションのリンクをクリックします。現在のサービス アプリケーションの業務データのみが PowerPivot 管理ダッシュボードに表示され、別のアプリケーションに切り替えることはできません。
PowerPivot 管理ダッシュボードの編集
ダッシュボードの開発またはカスタマイズに関する専門知識がある場合は、ダッシュボードを編集して新しい Web パーツを含めることができます。また、ダッシュボードに含まれる Web パーツのプロパティも編集できます。
PowerPivot ダッシュボード用カスタム レポートの作成
レポートを作成するため、PowerPivot の使用状況データと履歴は、ダッシュボードと共に作成および構成される内部の PowerPivot ブックに保持されます。必要な情報が既定のレポートに含まれていない場合は、ブックに基づいて Excel でカスタム レポートを作成できます。後で PowerPivot サーバー ソフトウェアをアップグレードまたはアンインストールした場合、ブックおよび作成するカスタム レポートはどちらも保持されます。ブックとレポートは、全体管理 Web アプリケーションの PowerPivot 管理ライブラリに格納されます。このライブラリは既定では表示されませんが、[サイトの操作] の [すべてのサイト コンテンツの表示] 操作を使用すると表示できます。
作業を簡単に開始できるように、PowerPivot 管理ダッシュボードではブックに対して Office データ接続 (.odc) ファイルを提供しています。.odc ファイルを作成した後は、このファイルを Excel で使用して、追加のレポートを作成できます。
注 |
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このリリースでは、Excel で .odc ファイルを使用しようとしたときに、"データ ソースの初期化に失敗しました" というエラーが表示されないように、ファイルを編集する必要があります。自動生成される .odc ファイルには、MSOLAP OLE DB プロバイダーによってサポートされていない 2 つのパラメーターが含まれています。次の手順では、これらのパラメーターを削除する回避策について説明します。 |
PowerPivot ブックに基づいて全体管理でレポートを作成するには、ファーム管理者またはサービス管理者である必要があります。
PowerPivot 管理ダッシュボードを開きます。
ページの下部にある [レポート] セクションまでスクロールします。
[PowerPivot 管理データ] をクリックします。
.odc ファイルをローカル フォルダーに保存します。
テキスト エディターで .odc ファイルを開きます。
<odc:ConnectionString> 要素で、行の最後までスクロールし、Embedded Data=False を削除してから Edit Mode=0 を削除します。文字列の最後の文字がセミコロンである場合は、ここで削除します。
このファイルを保存します。
Excel 2010 を起動します。
PowerPivot リボンで、[PowerPivot ウィンドウの起動] をクリックします。
PowerPivot ウィンドウのデザイン リボンで、[既存の接続] をクリックします。
[参照] をクリックします。
ファイル パスで、.odc ファイルを指定します。
[開く] をクリックします。使用状況データを含む PowerPivot ブックへの接続文字列を使用して、テーブルのインポート ウィザードが開始されます。
[接続テスト] をクリックして、アクセス権があることを確認します。
接続の表示名を入力し、[次へ] をクリックします。
[MDX クエリの指定] で、[デザイン] をクリックして MDX クエリ デザイナーを開き、作業するデータを収集してから、データを Excel で表示するための PivotTable レポートまたは PivotChart レポートを作成します。
ダッシュボードのソース データ
ダッシュボード、レポート、および Web パーツには、システム、PowerPivot アプリケーション データベース、SharePoint の使用状況データ収集データベースなどのソースからデータを取り出す内部レポート データベースのデータが表示されます。内部データベースは PowerPivot データ ソースです。データ ソースの構造は固定されています。データ ソースを使用して新しいレポートを作成できますが、構造は変更しないでください。変更すると、その構造を使用する定義済みのレポートが壊れます。
データの収集方法の詳細については、「PowerPivot 使用状況データ収集」を参照してください。
PowerPivot サーバー システムに関するデータをキャプチャするために、レポート データベースでは、イベント メッセージング、データ更新の履歴、およびその他の使用状況履歴が各 PowerPivot サービス アプリケーションに対して有効になっていることを前提としています。通常のサーバー操作中に収集されるサーバーおよび使用状況のデータは、最終的に内部レポート データベースに格納されるソース データの元になります。イベントまたは使用状況履歴を無効にすると、複合レポートは不完全またはエラーになります。