エラー

OLE オブジェクトや COM オブジェクトは、オブジェクト メンバ関数の HRESULT リターン コードによってエラーを報告します。OLE と COM の HRESULT は、ビットがまとめられている構造体です。OLE には、構造体のメンバを取り出すマクロが用意されています。

OLE と COM は、IErrorInfo インターフェイスを指定します。このインターフェイスでは、GetDescription などのメソッドを公開します。これにより、クライアントは OLE サーバーや COM サーバーからエラーの詳細を取得できます。OLE DB では、複数のエラー情報パケットを 1 回のメンバ関数の実行で返すことができるように IErrorInfo を拡張します。

SQL Server では複数のエラーを返すことができます。アプリケーションで一度に 1 つずつサーバー エラーを取得するには、ISQLErrorInfo および IErrorRecords と組み合わせて IMultipleResults::GetResult を呼び出します。

SQL Server Native Client OLE DB プロバイダでは、OLE DB レコードに対して機能強化された IErrorInfo、カスタム ISQLErrorInfo、およびプロバイダ固有の ISQLServerErrorInfo の各エラー オブジェクト インターフェイスを公開します。

エラーのトレースの詳細については、「データ アクセスのトレース」を参照してください。