クライアント側での XML の処理 (SQLXML マネージ クラス)

この例では、ClientSideXml プロパティの使用法を示します。サーバーで、アプリケーションによってストアド プロシージャが実行されると、クライアント側でその結果 (2 列の行セット) が処理され、XML ドキュメントが生成されます。

次の GetContacts ストアド プロシージャは、AdventureWorks2008R2 データベースの Person.Person テーブルに格納されている従業員の FirstNameLastName を返します。

USE AdventureWorks2008R2;
GO
CREATE PROCEDURE GetContacts @LastName varchar(20)
AS
SELECT FirstName, LastName
FROM   Person.Person
WHERE LastName = @LastName;
Go

このストアド プロシージャは C# アプリケーションによって実行されます。このアプリケーションでは、CommandText 値の指定で FOR XML AUTO オプションが指定され、また SqlXmlCommand オブジェクトの ClientSideXml プロパティが true に設定されます。これにより、前から存在するストアド プロシージャを実行して行セットを返すことができ、クライアント側で XML 変換を適用することができます。

注意

コードでは、接続文字列に Microsoft SQL Server インスタンス名を含める必要があります。

using System;
using Microsoft.Data.SqlXml;
using System.IO;
class Test
{
    static string ConnString = "Provider=SQLOLEDB;Server=(local);database=AdventureWorks2008R2;Integrated Security=SSPI";
      public static int testParams()
      {
         //Stream strm;
         SqlXmlParameter p;
         SqlXmlCommand cmd = new SqlXmlCommand(ConnString);
         cmd.ClientSideXml = true;
         cmd.CommandText = "EXEC GetContacts ? FOR XML NESTED";
         p = cmd.CreateParameter();
         p.Value = "Achong";
         using (Stream strm = cmd.ExecuteStream()) 
         {
            using (StreamReader sr = new StreamReader(strm))
                  {
               Console.WriteLine(sr.ReadToEnd());
            }
         }
         return 0;
      }

public static int Main(String[] args)
{
    testParams();
    return 0;
}
}

アプリケーションをテストするには

  1. ストアド プロシージャを作成します。

  2. この例で提供される C# コード (DocSample.cs) をフォルダーに保存します。コードを編集し、適切なログインおよびパスワード情報を指定します。

  3. コードをコンパイルします。コマンド プロンプトでコードをコンパイルするには、次を使用します。

    csc /reference:Microsoft.Data.SqlXML.dll DocSample.cs
    

    これにより、実行可能ファイル (DocSample.exe) が作成されます。

  4. コマンド プロンプトで、DocSample.exe を実行します。この例をテストするには、コンピューターに Microsoft .NET Framework がインストールされている必要があります。