SQL Server Management Studio によるスクリプトの作成、分析、編集

SQL Server Management Studio には、Transact-SQL、XQuery、MDX、DMX、XMLA、および SQL Server Compact 3.5 SP2 の各クエリを編集するための、言語固有のコード エディターが組み込まれています。

機能

SQL Server Management Studio のコード エディターには、次のような機能があります。

  • テンプレート。これを利用すると、SQL Server データベース エンジン、Analysis Services、および SQL Server Compact 3.5 SP2 のスクリプト作成を迅速に行えます。テンプレートは、データベース内にオブジェクトを作成するのに必要なステートメントの基本構造が含まれたファイルです。

  • 色分け表示。複雑なステートメントが読みやすくなります。

  • グラフィカルなクエリ デザイナー。ドラッグ アンド ドロップでクエリを作成できます。

  • ドキュメント ウィンドウ内のタブ、または別個のドキュメントのいずれかとして表示できるクエリ ウィンドウ。

  • クエリ結果の表示。結果はグリッドまたはテキスト ウィンドウに表示されるか、ファイルにリダイレクトされます。

  • 別個のタブ付きウィンドウとして表示できる結果グリッド。

  • プラン表示情報のグラフィカルな表示。Transact-SQL ステートメントの実行プランに組み込まれた論理手順が表示されます。

  • 豊富な機能を備えた編集環境。検索と置換、一括コメントアウト、フォントと色のカスタマイズ、行番号表示の機能をサポートしています。一部の種類のエディターには、アウトライン表示やオートコンプリートなどの付加的な機能もあります。

  • SQLCMD モード。オペレーティング システム コマンドを使ってスクリプトを実行できます。

    このオプションを選択する場合は、次の制限事項に注意してください。

    • データベース エンジン クエリ エディターの IntelliSense が無効になります。

    • クエリ エディターはコマンド ラインから実行できないため、変数などのコマンド ライン パラメーターを渡すことができません。

    • クエリ エディターはオペレーティング システムのプロンプトに応答できないため、対話型のステートメントを実行しないように注意する必要があります。

注意

サイズの大きい Transact-SQL スクリプトに対して IntelliSense を有効にすると、速度の遅いコンピューターではパフォーマンスが低下することがあります。IntelliSense を有効にする Transact-SQL スクリプトのサイズを制限する方法については、「[オプション] ([テキスト エディタ]/[Transact-SQL]/[IntelliSense])」を参照してください。

注意

SQL Server Management Studio の SQL Server Compact クエリ エディターでは、SQL Server Compact 4.0 をサポートしていません。

コンポーネント

クエリ エディターには、次のようなウィンドウがあります。

  • クエリ エディター。このウィンドウは、スクリプトを作成および実行するために使用します。

  • 結果。このウィンドウは、クエリの結果を表示するために使用します。このウィンドウには、グリッド形式またはテキスト形式で結果が表示されます。

  • メッセージ。このウィンドウには、スクリプトの実行時にサーバーから返されるエラー、警告、および情報メッセージが表示されます。メッセージの一覧は、スクリプトが再び実行されるまで変更されません。

  • エラー一覧。このウィンドウには、データベース エンジン クエリ エディターの IntelliSense 機能によって検出された構文エラーとセマンティック エラーが表示されます。エラーの一覧は、Transact-SQL スクリプトの編集に伴って動的に変更されます。このエラー一覧に表示されるのはデータベース エンジン クエリ エディターからのエラーのみで、他のエディターからのエラーは表示されません。

  • クライアント統計。このウィンドウには、クエリの実行に関する情報がカテゴリに分けて表示されます。[クエリ] メニューの [クライアント統計を含める] をクリックすると、[クライアント統計] ウィンドウがクエリ実行中に表示されます。連続するクエリ実行の統計は、平均値と共に一覧表示されます。[クエリ] メニューの [クライアント統計のリセット] をクリックすると、平均がリセットされます。

次の表に、コード エディターに関係のある SQL Server オンライン ブックのトピックを示します。

トピック

説明

SQL Server Management Studio テンプレートの使用

テンプレートと、カスタム テンプレートを作成する方法について説明しています。

エディタの便利なコマンドおよび機能

コードのアウトライン表示、行番号表示、コメント内のハイパーリンク、波線、右端での折り返し、およびその他の機能に関するトピックが含まれています。

SQL Server Management Studio のキーボード ショートカット

コード エディターで利用可能なキーボード ショートカットの一覧です。

ファイル拡張子をコード エディタに関連付ける方法

ファイル拡張子に基づいて適切なコード エディターを開くように SQL Server Management Studio を構成する方法を説明しています。

SQL Server Management Studio でのスクリプトやファイルの編集

コード エディターの多くの構成オプションについて説明したページへのリンクが含まれています。

フォントの色、サイズ、およびスタイルを変更する方法

コード エディター内のテキストの外観をカスタマイズする方法を説明しています。

[エラー一覧] ウィンドウ (Management Studio)

データベース エンジン クエリ エディターでのエラー情報の表示方法を説明しています。

SQL Server Management Studio のクエリ エディターにアクセスするには

  • [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[ファイル] をクリックします。

    [新しいファイル] ダイアログ ボックスが表示されます。

    作成するクエリの種類をクリックします。たとえば、Transact-SQL クエリを作成するには、[データベース エンジン クエリ] をクリックします。

    クエリ エディター ウィンドウが表示されます。

  • SQL Server Management Studio のツール バーで、起動するクエリ エディターのボタンをクリックします。たとえば、XMLA クエリを作成するには、[Analysis Services XMLA クエリ] をクリックします。

    クエリ エディター ウィンドウが表示されます。

テンプレート エクスプローラーからデータベース エンジン クエリ エディターにアクセスするには

  1. [表示] メニューの [テンプレート エクスプローラー] をクリックします。

    右下に [テンプレート エクスプローラー] ウィンドウが表示されます。

  2. テンプレートをダブルクリックして、データベース エンジン クエリ ウィンドウを開きます。このウィンドウには、テンプレートのテキストが表示されます。たとえば、CREATE DATABASE テンプレートを開くには、[SQL Server テンプレート] フォルダー、[Database] フォルダーの順に開き、[create database] をダブルクリックします。

コード エディターを全画面モードで表示するには

  • コード エディターのウィンドウ内で Shift キーと Alt キーを押しながら Enter キーを押すと、全画面モードの表示の切り替えができます。

Management Studio の [エラー一覧] ウィンドウを表示するには

  • Management Studio の [エラー一覧] ウィンドウを表示するには、次のいずれかの方法を使用します。

    • [表示] メニューの [エラー一覧] をクリックします。

    • Ctrl キーを押しながら \ キーを押し、次に Ctrl キーを押しながら E キーを押します。