ソース管理の基礎

ソース管理とは、サーバー ソフトウェアの主要部分がファイルのバージョンを格納および追跡し、ファイルへのアクセスを制御するシステムです。標準的なソース管理システムは、1 つのソース管理プロバイダ、および 2 つ以上のソース管理クライアントで構成されます。

ソース管理プロバイダには、動的に定義された一連のファイルのアーカイブ、バージョン管理、および制御機能が用意されています。ソース管理プロバイダには、バージョン間の差分が格納され、作成された日付、変更された日付、その作業担当者など、バージョンに関する重要な情報も格納されます。同じファイルに対して複数の人が作業をする場合、バージョンの比較を正確に行えるように、全員が同じコード ページを使用する必要があります。

ファイルの各バージョンの競合を回避するため、ソース管理プロバイダは、ファイルの変更時にユーザーにそのファイルのチェックアウトを求めるプロトコルを使用して、ファイル アクセスを制御します。ファイルを排他的にチェックアウトした場合、チェックアウトしたユーザーだけが、そのファイルを変更できます。ファイルをチェックインして戻すと、そのファイルが使用できる最新のバージョンになります。

ファイルのチェックアウト、チェックインなどのソース管理操作は、実際には SQL Server Management Studio のようなソース管理クライアントを経由して行います。クライアントは、プロバイダと対話することによって、分散したユーザー グループがプロバイダの機能を使用できるように設計されています。ユーザーは、ソース管理クライアントを使用して、ソース管理プロバイダによって格納されたファイルの参照、ファイルの追加と削除、ファイルのチェックアウトとチェックイン、およびローカル ファイルのコピーの取得ができます。

注意

この説明は、ソース管理プロバイダに Microsoft Visual SourceSafe を使用していることを前提としています。別のソース管理プロバイダを使用している場合は、使用しているソフトウェアの動作がこの説明と異なることがあります。そのような場合は、使用しているソース管理プロバイダのドキュメントを参照してください。

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