データ ソース ビュー (Analysis Services - 多次元データ)
データ ソース ビューには、Analysis Services データベース オブジェクト (つまり、キューブ、ディメンション、およびマイニング構造) で使用されるスキーマの論理モデルが含まれます。データ ソース ビューとは、XML 形式で格納されている、統合ディメンショナル モデル (UDM) とマイニング構造で使用されるこれらのスキーマ要素のメタデータ定義です。データ ソース ビューには、次の特徴があります。
基になる 1 つ以上のデータ ソースから選択したオブジェクトを表すメタデータ、または基になるリレーショナル データ ソースの生成に使用されるメタデータを格納します。詳細については、「既存のリレーショナル スキーマを使用しない多次元オブジェクトの設計」および「データ ソースの定義 (Analysis Services)」を参照してください。
1 つ以上のデータ ソースに対して構築できるので、複数のソースからデータを統合する OLAP やデータ マイニング オブジェクトを定義できます。
基になるデータ ソースに存在せず、そのデータ ソースとは別に存在するリレーションシップ、主キー、オブジェクト名、計算列、およびクエリを含めることができます。
クライアント アプリケーションでは表示されず、クエリもできません。
Analysis Services のデータベース オブジェクトは、基になるデータ ソース内の基になる物理オブジェクトに直接バインドされるのではなく、データ ソース ビューに含まれる論理オブジェクトにバインドされるため、データ ソース ビューにより、SQL Server Analysis Services、SQL Server Integration Services、および SQL Server Reporting Services でのオブジェクトの構築を柔軟に行えます。このため、基になるデータ ソースに対しては定義を行う権限がなくても、計算列や名前付きクエリなど、基になるデータ ソースに存在しない論理オブジェクトを定義できます。
データ ソース ビューは、Analysis Services オブジェクトが使用するデータの論理表現で、既にデータベースで定義されているデータ ソースから作成されます。データ ソース ビューには、Analysis Services オブジェクトによって必要とされているデータ モデルを構築するために必要なメタデータが含まれています。データ ソース ビューでは、1 つのデータ ソースの一部のデータ要素からデータ モデルを構築することも、さまざまなデータ ソースの多種多様な要素からデータ モデルを構築することもできます。基のデータ ソースにはないリレーションシップ、計算列、クエリなどをデータ ソース ビューに含めることもできます。