sp_article_validation (Transact-SQL)
指定されたアーティクルに対する検証の要求を開始します。このストアド プロシージャは、パブリッシャ側でパブリケーション データベースについて、およびサブスクライバ側でサブスクリプション データベースについて実行されます。
構文
sp_article_validation [ @publication = ] 'publication'
[ , [ @article = ] 'article' ]
[ , [ @rowcount_only = ] type_of_check_requested ]
[ , [ @full_or_fast = ] full_or_fast ]
[ , [ @shutdown_agent = ] shutdown_agent ]
[ , [ @subscription_level = ] subscription_level ]
[ , [ @reserved = ] reserved ]
[ , [ @publisher = ] 'publisher' ]
引数
[ @publication = ] 'publication'
アーティクルが存在するパブリケーションの名前を指定します。publication のデータ型は sysname で、既定値はありません。[ @article = ] 'article'
検証するアーティクルの名前を指定します。article のデータ型は sysname で、既定値はありません。[ @rowcount_only=] type_of_check_requested
テーブルの行数のみを返す場合に指定します。type_of_check_requested のデータ型は smallint で、既定値は 1 です。0 の場合、行数と Microsoft SQL Server 7.0 互換のチェックサムを実行します。
1 の場合、行数のチェックのみを実行します。
2 の場合、行数とバイナリのチェックサムを実行します。
[ @full_or_fast=] full_or_fast
行数を計算で使用する方法を指定します。full_or_fast のデータ型は tinyint で、次のいずれかの値を指定できます。値
説明
0
COUNT(*) を使用してフル カウントを実行します。
1
sysindexes.rows から高速カウントを実行します。sysindexes での行のカウントは、実際のテーブル内での行のカウントよりも高速です。ただし、sysindexes の更新は時間がかかり、行数が正確ではないことがあります。
2 (既定値)
最初に高速カウントを試み、条件高速カウントを実行します。高速カウントに違いが見られる場合、フル カウントに戻されます。expected_rowcount が NULL で、このストアド プロシージャを使って値を取得する場合、常に COUNT(*) によるフル カウントが使用されます。
[ @shutdown_agent=] shutdown_agent
検証の完了後すぐにディストリビューション エージェントをシャットダウンするかどうかを指定します。shutdown_agent のデータ型は bit で、既定値は 0 です。0 の場合、ディストリビューション エージェントはシャットダウンされません。1 の場合は、アーティクルが検証された後、ディストリビューション エージェントがシャットダウンされます。[ @subscription_level=] subscription_level
一部のサブスクライバだけに検証を適用するかどうかを指定します。subscription_level のデータ型は bit で、既定値は 0 です。0 の場合は、すべてのサブスクライバに検証が適用されます。1 の場合は、現在開いているトランザクションで sp_marksubscriptionvalidation を呼び出すことによって指定される一部のサブスクライバのみに検証が適用されます。[ @reserved=] reserved
単に情報を示すためだけに特定されます。サポートされていません。将来の互換性は保証されません。[ @publisher= ] 'publisher'
Microsoft SQL Server 以外のパブリッシャを指定します。publisher のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。注 SQL Server パブリッシャについての検証を要求している場合は、publisher を使用できません。
リターン コードの値
成功した場合は 0 を、失敗した場合は 1 をそれぞれ返します。
説明
sp_article_validation は、トランザクション レプリケーションで使用します。
sp_article_validation は、指定されたアーティクルについての検証の情報を収集し、トランザクション ログに検証の要求をポストします。ディストリビューション エージェントは、この要求を受け取ると、要求に含まれている検証の情報をサブスクライバ テーブルと比較します。検証の結果は、レプリケーション モニタおよび SQL Server エージェントの警告に表示されます。
権限
sp_article_validation を実行できるのは、検証するアーティクルの元のテーブルに対する SELECT ALL 権限を持つユーザーだけです。