max 関数 (XQuery)

$arg のアトミック値のシーケンスの中から最も大きい値を保持するアイテムを返します。

構文

fn:max($arg as xdt:anyAtomicType*) as xdt:anyAtomicType?

引数

  • $arg
    最大値の取得元になるアトミック値のシーケンス。

説明

max() に渡されるアトミック値の型はすべて、同じ基本データ型のサブタイプである必要があります。使用できる基本データ型は、gt 操作をサポートする型です。この型には、3 つの組み込み数値基本データ型、date/time 基本データ型、xs:string、xs:boolean、および xdt:untypedAtomic が含まれます。xdt:untypedAtomic 型の値は、xs:double にキャストされます。これらの型が混在している場合、または他の型の他の値が渡された場合は、静的エラーが発生します。

xdt:untypedAtomic の場合、max() の結果は xs:double など、渡された型の基本データ型を受け取ります。入力が静的に空の場合は、結果が暗黙的に空になり、静的エラーが生成されます。

max() 関数は、入力シーケンスの値のうち、最も大きい値を返します。xs:string 値の場合は、既定の Unicode コードポイント照合順序が使用されます。xdt:untypedAtomic 値が xs:double にキャストされない場合、入力シーケンス $arg では値は無視されます。入力が動的に計算された結果、空のシーケンスになる場合は、この空のシーケンスが返されます。

このトピックでは、AdventureWorks2008R2 データベースのさまざまな xml 型の列に格納されている XML インスタンスに対する XQuery の例について説明します。これらの各列の概要については、「AdventureWorks2008R2 データベースの xml データ型表現」を参照してください。

A. max() XQuery 関数を使用した、製造プロセス内で労働時間が最も長いワーク センターの場所の検索

min 関数 (XQuery)」で使用しているクエリは、max() 関数を使用するように書き直すことができます。

実装の制限事項

次に、制限事項を示します。

  • max() 関数では、すべての整数値が xs:decimal にマップされます。

  • xs:duration 型の値では、max() 関数はサポートされません。

  • 基本データ型の境界をまたがってデータ型が混在するシーケンスはサポートされません。

  • 照合順序を指定する構文オプションはサポートされません。