照合順序の使用
照合順序は、特定の言語とロケールの基準に基づいて、文字データの文字列の並べ替え方法および比較方法に関する規則を指定します。たとえば、昇順の ORDER BY 句では、英語を話す人は文字列 'Chiapas' が 'Colima' より前に並べ替えられると予測するでしょう。しかし、メキシコ在住のスペイン語を話す人であれば、'Ch' で始まる単語が 'C' で始まる単語の末尾に並べ替えられることを予測するかもしれません。このような並べ替えと比較に関する規則が、照合順序によって指定されます。Latin1_General 照合順序の場合、ORDER BY ASC 句では 'Chiapas' が 'Colima' より前に並べ替えられますが、Traditional_Spanish 照合順序の場合は 'Chiapas' が 'Colima' より後に並べ替えられます。
char 型、varchar 型、text 型など、非 Unicode 型の文字データに照合順序を指定すると、その照合順序には特定のコード ページが関連付けられます。たとえば、あるテーブルの char 型の列が Latin1_General 照合順序で定義されている場合、SQL Server でその列のデータが解釈および表示される際には 1252 コード ページが使用されます。コード ページと照合順序の詳細については、「コード ページのアーキテクチャ」を参照してください。
複数の照合順序で、Unicode 以外のデータに対して同じコード ページを使用することが可能です。
nchar、nvarchar、nvarchar(max) などの Unicode 専用のデータに指定された照合順序には、コード ページは関連付けられません。Unicode データでは、ほとんどの汎用文字を扱うことができます。詳細については、「Unicode データを使用した作業」を参照してください。
SQL Server 2008 で追加された新しい Windows 照合順序のサポート (Windows システム ロケールに基づく照合順序) および他のすべての Windows 照合順序については、「Windows 照合順序名 (Transact-SQL)」を参照してください。
SQL Server の照合順序の詳細については、「SQL Server 照合順序名 (Transact-SQL)」を参照してください。
次の各トピックでは、照合順序について詳しく説明します。
トピック |
説明 |
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Windows 照合順序と SQL Server 照合順序の違いについて説明します。 |
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文字データの照合順序を選択するためのガイドラインを提供します。 |
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サーバー、データベース、列、式、識別子の各レベルで文字データの照合順序を設定および変更する方法について説明します。 |
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BACKUP 操作と RESTORE 操作で照合順序を使用する作業に関するガイドラインを提供します。 |
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レガシ クライアント アプリケーションから SQL Server 2008 への接続について説明します。 |
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データベースとサーバーから照合順序に関連したメタデータを取得する方法について説明します。 |