DBCC SQLPERF (Transact-SQL)
すべてのデータベースを対象として、トランザクション ログ領域の使用状況に関する統計情報を提供します。待機統計情報およびラッチ統計情報のリセットにも使用できます。
構文
DBCC SQLPERF
(
[ LOGSPACE ]
|
[ "sys.dm_os_latch_stats" , CLEAR ]
|
[ "sys.dm_os_wait_stats" , CLEAR ]
)
[WITH NO_INFOMSGS ]
引数
LOGSPACE
データベースごとに、トランザクション ログの現在のサイズと使用されているログ領域の割合を返します。この情報を利用して、トランザクション ログで使用されている領域の量を監視できます。"sys.dm_os_latch_stats" , CLEAR
ラッチ統計をリセットします。詳細については、「sys.dm_os_latch_stats (Transact-SQL)」を参照してください。"sys.dm_os_wait_stats" , CLEAR
待機統計をリセットします。詳細については、「sys.dm_os_wait_stats (Transact-SQL)」を参照してください。WITH NO_INFOMSGS
重大度レベル 0 から 10 のすべての情報メッセージを表示しないようにします。
結果セット
次の表では、結果セットの列について説明します。
列名 |
定義 |
---|---|
Database Name |
ログ統計情報を表示するデータベースの名前。 |
Log Size (MB) |
ログに割り当てられている現在のサイズ。データベース エンジンでは内部ヘッダー情報の格納用に少量のディスク領域が確保されるので、この値は最初にログ領域に割り当てられた容量よりも常に小さくなります。 |
Log Space Used (%) |
現在トランザクション ログ情報が占有しているログ ファイルの領域のパーセンテージ。 |
Status |
ログ ファイルの状態。常に 0 です。 |
権限
DBCC SQLPERF(LOGSPACE) を実行するには、サーバーに対する VIEW SERVER STATE 権限が必要です。待機統計情報およびラッチ統計情報をリセットするには、サーバーに対する ALTER SERVER STATE 権限が必要です。
例
A. すべてのデータベースのログ領域情報を表示する
次の例では、SQL Server インスタンスに含まれているすべてのデータベースの LOGSPACE 情報を表示します。
DBCC SQLPERF(LOGSPACE);
GO
以下に結果セットを示します。
Database Name Log Size (MB) Log Space Used (%) Status
------------- ------------- ------------------ -----------
master 3.99219 14.3469 0
tempdb 1.99219 1.64216 0
model 1.0 12.7953 0
msdb 3.99219 17.0132 0
B. 待機統計をリセットする
次の例では、SQL Server インスタンスの待機統計をリセットします。
DBCC SQLPERF("sys.dm_os_wait_stats",CLEAR);