Backup クラス
Backup オブジェクトを使用すると、Microsoft SQL Server のバックアップ操作にプログラムでアクセスできます。
継承階層
System. . :: . .Object
Microsoft.SqlServer.Management.Smo. . :: . .BackupRestoreBase
Microsoft.SqlServer.Management.Smo..::..Backup
名前空間: Microsoft.SqlServer.Management.Smo
アセンブリ: Microsoft.SqlServer.SmoExtended (Microsoft.SqlServer.SmoExtended.dll)
構文
'宣言
Public NotInheritable Class Backup _
Inherits BackupRestoreBase
'使用
Dim instance As Backup
public sealed class Backup : BackupRestoreBase
public ref class Backup sealed : public BackupRestoreBase
[<SealedAttribute>]
type Backup =
class
inherit BackupRestoreBase
end
public final class Backup extends BackupRestoreBase
Backup 型は、以下のメンバーを公開しています。
プロパティ
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Action | 実行するバックアップの種類を取得します。値の設定も可能です。 | |
AsyncStatus | バックアップまたは復元プロセスの非同期状態を取得します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
BackupSetDescription | 特定のバックアップ セットの説明テキストを取得します。値の設定も可能です。 | |
BackupSetName | 特定のバックアップ セットを識別するために使用される名前を取得します。値の設定も可能です。 | |
BlockSize | バックアップまたは復元の物理ブロック サイズ (バイト単位) を取得します。値の設定も可能です。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
BufferCount | バックアップ操作または復元操作に使用される I/O バッファーの総数を取得します。値の設定も可能です。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Checksum | バックアップまたは復元操作中にチェックサム値を計算するかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
CompressionOption | 現在のバックアップ セッションの圧縮オプションを取得します。値の設定も可能です。これは、Backup オブジェクト Microsoft.SqlServer.Management.SmoExtended.Backup に対して一時的なものです。 | |
ContinueAfterError | バックアップまたは復元がチェックサム エラーが発生した後も続行されるかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
CopyOnly | バックアップがコピーのみのバックアップであることを示す Boolean プロパティ値を取得します。値の設定も可能です。これは、通常のバックアップ スケジュールにおけるバックアップのシーケンスには影響しません。 | |
Database | バックアップまたは復元操作を実行する対象のデータベースを取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
DatabaseFileGroups | バックアップまたは復元操作の対象となる SQL Server ファイル グループを取得します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
DatabaseFiles | バックアップまたは復元操作の対象となるオペレーティング システム ファイルを取得します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Devices | バックアップまたは復元操作に対して指定されているバックアップ デバイスを取得します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
ExpirationDate | バックアップ セットの有効期限が切れ、バックアップ データが適切と見なされなくなる日時を取得します。値の設定も可能です。 | |
FormatMedia | バックアップ操作の最初のステップとしてテープがフォーマットされるかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得します。値の設定も可能です。 | |
Incremental | 差分バックアップを実行するかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得します。値の設定も可能です。 | |
Initialize | バックアップ操作に関連するデバイスがバックアップ操作の一部として初期化されるかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得します。値の設定も可能です。 | |
LogTruncation | バックアップ操作の一部としてデータベース ログの切り捨てに使用するメソッドを取得します。値の設定も可能です。 | |
MaxTransferSize | バックアップ メディアと SQL Server のインスタンス間で転送される最大バイト数を取得します。値の設定も可能です。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
MediaDescription | バックアップ セットを格納するメディアの説明テキストを取得します。値の設定も可能です。 | |
MediaName | 特定のメディア セットを識別するために使用する名前を取得します。値の設定も可能です。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Mirrors | ミラー化されたバックアップによって使用されるバックアップ デバイスの一覧を取得または設定します。 | |
NoRecovery | ログの末尾がバックアップされるかどうか、およびデータベースが Restoring 状態に復元されるかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
NoRewind | バックアップまたは復元操作の後に Microsoft SQL Server でテープを開いたままにするかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得します。値の設定も可能です。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
PercentCompleteNotification | PercentCompleteEventHandler イベント ハンドラーの呼び出し間隔の割合を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Restart | バックアップまたは復元操作が中断された場合に再開するかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
RetainDays | バックアップ セットを上書きできるようになるまでの日数を取得します。値の設定も可能です。 | |
SkipTapeHeader | テープ ヘッダーを読み取るかどうかを示す Boolean プロパティを取得します。値の設定も可能です。 | |
UndoFileName | 復旧中にロールバックされるコミットされていないトランザクションを格納するために使用される UNDO ファイルの名前を取得します。値の設定も可能です。 | |
UnloadTapeAfter | バックアップまたは復元操作の完了後にテープ メディアが巻き戻されてアンロードされるかどうかを示す Boolean プロパティ値を取得または設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) |
先頭に戻る
メソッド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Abort | 実行中のバックアップまたは復元操作を終了します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Equals | (Object から継承されています。) | |
ExecuteSql | SQL Server の指定したインスタンスについて結果セットが返される必要のない、Transact-SQL ステートメントのバッチを実行します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
ExecuteSqlAsync | SQL Server の指定したインスタンスについて結果セットが返される必要のない、Transact-SQL ステートメントのバッチを非同期に実行します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
ExecuteSqlWithResults | SQL Server の指定したインスタンスについて 1 つ以上の結果セットが返される必要のある、Transact-SQL ステートメントのバッチを実行します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Finalize | (Object から継承されています。) | |
GetDevicesScript | デバイスの作成に使用されるスクリプトを取得します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
GetHashCode | (Object から継承されています。) | |
GetType | (Object から継承されています。) | |
IsStringValid | 指定した文字列が有効かどうかを確認します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
MemberwiseClone | (Object から継承されています。) | |
Script | 参照されたバックアップを実行するために使用できる Transact-SQL ステートメントを返します。 | |
SetMediaPassword(SecureString) | メディア セットのパスワードを設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
SetMediaPassword(String) | メディア セットのパスワードを設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
SetPassword(SecureString) | バックアップ セットのパスワードを設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
SetPassword(String) | バックアップ セットのパスワードを設定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
SqlBackup | 使用される Backup オブジェクトのプロパティでの指定どおりに、データベースのバックアップ操作を実行します。 | |
SqlBackupAsync | 使用される Backup オブジェクトのプロパティでの指定どおりに、非同期でデータベースのバックアップ操作を実行します。 | |
ToString | (Object から継承されています。) | |
Wait | 次のプロセスに進む前に、現在のバックアップまたは復元操作が完了するまで待機します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) |
先頭に戻る
イベント
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Complete | バックアップまたは復元操作が完了すると発生します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
Information | Complete 、NextMedia、または PercentComplete イベントによって処理できない情報メッセージが Microsoft SQL Server により発行されると発生します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
NextMedia | バックアップまたは復元操作が対象デバイスのメディアを使い果たすと発生します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
PercentComplete | バックアップまたは復元操作が完了ユニットに達すると発生します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) |
先頭に戻る
フィールド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
currentAsyncOperation | バックアップ操作、復元操作、操作なしなどの現在の非同期操作を指定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
m_BackupAction | データベース、ログなどのバックアップ操作の種類を指定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
m_LogTruncation | ログを切り捨てるかどうかを指定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) | |
m_RestoreAction | データベース、ログなどの復元操作の種類を指定します。 (BackupRestoreBase から継承されています。) |
先頭に戻る
説明
Backup オブジェクトにより、次の操作を行うことができます。
SQL Server データベースまたはデータベース トランザクション ログのバックアップ
バックアップを定義する Transact-SQL BACKUP ステートメントの生成
バックアップ操作の監視、およびユーザーへの状態の報告
SQL Server の場合、データベースが最も大きなバックアップ単位となります。1 つのメディアで、数多くの異なるデータベース バックアップ イメージを管理することはできますが、1 つのバックアップが複数のデータベースにわたることはできません。既定では、Backup オブジェクトで実行されるバックアップ操作により、データベース全体のバックアップが行われます。
SQL Server は、ディスク、テープ、またはバックアップ デバイスと呼ばれる専用メディアのうちのいずれかの種類のメディアにバックアップを書き込むことができます。
SQL Server は、バックアップ ストライピングをサポートします。ストライピングしたバックアップとは、複数のデバイスに書き込まれたバックアップのことです。ストライピングされるとき、バックアップは各デバイスで同じチャンクに書き込まれます。ストライピングは、単一のメディアの種類に対してのみサポートされています。たとえば、バックアップは 2 つのテープ デバイスに書き込むことができますが、SQL Server では、バックアップの一部をあるテープ デバイスに、残りをディスクに書き込むことはできません。
Backup オブジェクトを使用する場合は、少なくとも、バックアップ ソースとバックアップ ターゲットの値を指定する必要があります。(BackupRestoreBase クラスから継承される) Database プロパティは、バックアップ操作のソースを示します。
Backup オブジェクトのプロパティは、固定サーバー ロール public のメンバーであれば取得できます。
Backup オブジェクトのプロパティを設定するには、データベースの BACKUP DATABASE 権限または BACKUP LOG 権限が必要です。または、固定データベース ロール db_owner および db_backupoperator と、固定サーバー ロール sysadmin のメンバーである必要があります。
SqlBackup メソッドを実行するには、データベースの BACKUP DATABASE 権限または BACKUP LOG 権限が必要です。または、固定データベース ロール db_owner および db_backupoperator と、固定サーバー ロール sysadmin のメンバーである必要があります。
スレッド セーフ
この型の public static (Visual Basic では Shared) のメンバーはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。