カスタム レポート アイテムの実装要件

このトピックでは、カスタム レポート アイテムの開発と配置の前提条件について説明します。

開発と配置の要件

Reporting Services のカスタム レポート アイテムを開発するには、次の条件が必要です。

  • Microsoft SQL Server (Reporting Services および Business Intelligence Development Studio を使用) を実行するサーバーへの管理アクセス権を持っていること。

  • Microsoft Visual Studio 2005 以上と Microsoft .NET Framework ソフトウェア開発キット (SDK) がインストールされていること。

  • .NET Framework SDK ドキュメントへのアクセス権を持つこと。

  • コンポーネントの作成および Visual Studio のコンポーネント モデル名前空間について理解していること。詳細については、msdn.microsoft.com の「コンポーネントの作成」および「Visual Studio のコンポーネント モデルの名前空間」を参照してください。

言語と名前空間の要件

SQL Server カスタム レポート アイテムは、.NET Framework を完全にサポートしています。任意の .NET 準拠の言語を使用してカスタム レポート アイテムを開発できます。

Visual Studio には、反復的なコーディング、デバッグ、テストのサイクルを簡素化および高速化し、開発を容易にするための多数のツールと機能が備わっています。.NET Framework SDK には、Visual Basic コンパイラと C# コンパイラ、および関連ツールが含まれています。

  • カスタム レポート アイテムは、Microsoft.ReportDesigner 名前空間と Microsoft.ReportingServices.Interfaces 名前空間を使用します。これらは、Reporting Services の一部としてインストールされた Microsoft.ReportingServices.Designer.DLL アセンブリと Microsoft.ReportingServices.Interfaces.DLL アセンブリに格納されています。

  • カスタム レポート アイテムのデザイン時コンポーネントは、.NET Framework 内の System.ComponentModel 名前空間からインターフェイスを実装する必要があります。System.ComponentModel は、.NET Framework SDK ドキュメントに記載されています。

重要な注意事項重要

既定では、.NET Framework は SQL Server と共にインストールされますが、.NET Framework SDK はインストールされません。SDK がコンピューターにインストールされておらず、SDK ドキュメントがオンライン ブック コレクションにも含まれていない場合、このセクションの SDK コンテンツへのリンクは機能しません。.NET Framework SDK をインストールしたら、「ヘルプ コレクションの追加と削除」の手順に従って、SDK ドキュメントをオンライン ブック コレクションと目次に追加できます。