チュートリアル : レポート ビルダーのクリックスルー レポートのカスタマイズ
レポート ビルダーのレポートを読む人が列や行の対話型データをクリックして、そのデータに関する新しいレポートを生成できます。これらの新しいレポートは "クリックスルー レポート" と呼ばれ、対象エンティティの既定の詳細属性と、対象エンティティに関連するエンティティの既定の集計属性から自動的に生成されます。モデルの設計時にこれらの属性を割り当てる方法によっては、レポート ビルダーのレポート作成者とその読者に無数のクリックスルーを作成することもできます。
クリックスルー レポートの外観は、クリックしたデータがスカラー値か集計値かによって異なります。スカラー値をクリックした場合は、単一インスタンス レポート テンプレートを使用してデータが値のリストとして表示されます。集計値をクリックした場合は、複数インスタンス レポート テンプレートを使用してデータがテーブルに表示されます。
クリックスルー レポートに使用される自動レポート テンプレートに頼らずに、独自のカスタム レポートを作成してクリックスルー レポートとして使用することもできます。たとえば、レポート ビルダーのレポートを読んでいる人がメイン レポートの製品名をクリックしたときに、その製品の関連情報が表示されるレポートを作成したいとします。自動生成される単一インスタンス レポートを使用するのではなく、この製品についてレポートの読者に見せたい特定のデータを含んでいるレポートを作成できます。
このチュートリアルでは、レポート ビルダーのレポートを作成し、レポートをレポート モデルのエンティティにリンクする方法を学びます。レポートをモデルにリンクした後、加えた変更を確認します。
注 |
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クリックスルー レポートは SQL Server Enterprise を実行している場合にのみ使用できます。組織で実行している SQL Server のエディションが不明な場合は、データベース管理者に問い合わせてください。 |
重要 |
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SQL Server のサンプルやサンプル データベースを表示したり使用したりするには、まずそれをダウンロードしてインストールする必要があります。詳細については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。 |
注 |
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SQL Server 2008 R2 Reporting Services には、レポート ビルダー 1.0 とレポート ビルダー 3.0 の両方が含まれています。特に記載がない限り、このチュートリアルの手順はレポート ビルダーの両方のバージョンに適用されます。 |
必要条件
このチュートリアルを使用するには、システムに次のコンポーネントがインストールされている必要があります。
AdventureWorks2008R2 データベースと Adventure Works のレポート モデルを配置した SQL Server Enterprise Reporting Services。
SQL Server の他のバージョンは、クリックスルー レポートをサポートしていません。SQL Server Express の Edition には、モデルのサポートが含まれていません。詳細については、「SQL Server 2008 R2 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio。
SQL Server Management Studio。
レポート ビルダー 1.0 を実行するシステム上の Microsoft .NET Framework 2.0 とレポート ビルダー 3.0 を実行するシステム上の Microsoft .NET Framework バージョン 3.5。
必要な権限は次のとおりです。
レポート モデルの配置とパブリッシュを行う場合は、コンテンツ マネージャーまたはパブリッシャーのロール
AdventureWorks2008R2 データベースからデータを取得する権限