[アーティクル]
09/28/2010

フィールドの操作 (レポートビルダ 1.0)

フィールドには、レポートレイアウトに追加できるデータが含まれます。エンティティを選択すると、そのエンティティ内に含まれるフィールドが [エクスプローラ] ペインの [フィールド] 領域に表示されます。フィールドを直接操作するには、フィールド名をドラッグするかダブルクリックして、デザイン領域にフィールドを追加します。既定のフィールドグループを操作するには、エンティティをデザイン領域にドラッグします。その結果、そのエンティティに関連付けられた既定のフィールドがデザイン領域に追加されます。たとえば、AdventureWorks モデルの Employee エンティティをレポートに追加すると、フィールドとして National ID Number、First Name、Middle Name、Last Name、および Email Address がデザイン領域に追加されます。

使用可能なフィールドとエンティティを使用して、レポートに表示される情報を次のようにカスタマイズできます。次の操作が可能です。

レポートレイアウト内の任意の場所に指定の順序でフィールドをドラッグアンドドロップする。
希望どおりに内容が表示されるようにフィールドの書式を設定する。
フィールドの内容の任意の組み合わせにフィルタを適用する。
1 つ以上のフィールドを基準にして、レポートデータを昇順または降順に並べ替える。
データソース内および現在のエンティティ内でフィールドを検索する。
フィールドの式を編集する。
新しいフィールドを作成する。

フィールドの種類

フィールドには、単一値と、一連の値の合計 (集計) の 2 種類の値を含めることができます。たとえば、Last Name と Unit Price は単一の値ですが、Total Sales は集計で、一連の値を集計した結果の合計値です。レポートビルダでは、Text、Number、DateTime、Time、Money、Aggregate、Image、および Boolean のフィールド型を使用します。

フィールドに使用する式を定義することにより、独自のフィールドを作成できます。たとえば、レポート内に表示される 3 つのフィールドの合計を表すフィールドを新たに作成できます。このフィールドを作成する際は、指定の各フィールドの値を加算し、作成したフィールドに結果を表示する式を定義します。

[エクスプローラ] ペインの [フィールド] 領域に表示されるフィールドの順序は、データソースによって決まります。通常、最も頻繁に使用されているフィールドが一覧の上部に表示されます。新しく作成したフィールドは、一覧の一番上に表示されます。

単一値フィールドにも合計フィールドにも、バリエーションを作成できます。フィールドバリエーションとは、最上位のフィールドに基づくデータを格納するフィールドのことです。たとえば、Product エンティティには Sell End Date フィールドが含まれます。このフィールドの下位には、Sell End Day、Sell End Month、Sell End Year、Sell End Quarter など、入れ子構造のバリエーションがあります。フィールドバリエーションと呼ばれるこれらのフィールドすべてには、Sell End Date フィールドに基づくデータが格納されています。

フィールドグループ

レポートレイアウトにフィールドをドラッグすると、フィールドを表示するグループが作成されます。フィールドグループは、レポートレイアウトを選択すると表示されます。レポートビルダによって作成されるグループは、フィールド間のリレーションシップに基づいています。レポートレイアウト内でフィールドを移動することにより、フィールドをどのようにグループ化するかを変更できます。

注意
レポートレイアウトにフィールドを個別に追加した場合と、レポートレイアウトにフィールドをグループとして追加した場合とでは、結果セットが異なります。レポートを作成するときは、このことがレポートの構造やクエリにどのように影響するかを認識しておく必要があります。

レポートビルダで、フィールドのグループ化に使用される基本的なルールは次のとおりです。

デザイン領域内のテーブルデータ領域の左端にドラッグしたフィールドは、独立したグループになります。
デザイン領域の右側にドロップしたフィールドは、すぐ左のグループに含められます。
集計フィールドをドロップすると、すべてのグループで合計が自動的に表示されます。

特定のフィールドにグループを追加する場合、グループ内の任意の位置、またはグループの上に表示されるグループタブに、フィールドをドラッグします。

フィールドのアイコン

アイコン	型	説明
	テキスト	テキスト (たとえば "Yes" などの語句) のデータを格納するフィールドを示します。
	数値	単一の数値 (たとえば 5 など) のデータを格納するフィールドを示します。
	Date/DateTime	日付、時刻、またはその両方の値 (2005/04/03、2009 年 10 月 18 日金曜日午後 12 時 9 分など) のデータを格納するフィールドを示します。 DateTimeOffset CLR データ型の値を含むフィールドは、[フィールド] の一覧に日付時刻フィールドとして表示されます。
	Time	テキストとして表示される時刻値 (07:32:25 など) のデータを格納するフィールドを示します。
	通貨	通貨の値 ($782.95 など) のデータを格納するフィールドを示します。
	集計	一連の数値に対する計算結果を表す単一の数値データを格納するフィールドを示します。たとえば、25 人の販売員の売上額合計は、25 人の各販売員の売上額を加算して計算され、合計額が単一の数値として表示されます。
	ブール	True/False または Yes/No の値のデータを格納するフィールドを示します。たとえば、特定の製品が生産中止になったかどうかを示す列の Yes/No 値などがあります。
	画像	画像のデータを格納するフィールドを示します。たとえば、データベースに各製品の画像が含まれているとします。これらの画像がデータソースに含まれる場合、フィールド名と共にこのアイコンが表示されます。