レポート サーバー アイテムのサイトおよびリスト権限のリファレンス

ここでは、SharePoint 統合モードで動作するレポート サーバーに関して、レポート サーバー処理に対するアクセスの許可に使用できる、Windows SharePoint Services 3.0 の権限のリファレンス情報を提供します。このトピックは、カスタム権限レベルを作成する場合に使用する権限を選択するのに役立ちます。

Windows SharePoint Services には、コンテンツおよび処理へのアクセスを制御するために使用できる 33 個の権限があります。そのうちの 14 個の権限は、ドキュメントおよび Reporting Services レポート サーバーが関係する処理に適用されます。この記事の権限リファレンス表を見れば、どの権限で特定のレポート タスクがサポートされているかがわかります。

それぞれの表の先頭には、Windows SharePoint Services 権限のリストと説明があります。また、権限がどのように使用されるかを定義済みの権限レベルで示す 3 つの列があります。定義済みの権限レベルには、フル コントロール、投稿、およびビジターがあります。これらの定義済みの権限レベルは、表のスペース上の理由から、FC、および V という省略形で示されています。個々の権限が既定のセキュリティ設定でどのように使用されるかを知っておくことは、カスタム権限レベルを作成する際に権限を選択するのに役立ちます。

この表には、レポート サーバーへの影響がない権限はリストされていません。すべてのパーソナライズ権限も、このリファレンスから除外されています。パーソナライズした Web サイトにレポート サーバー アイテムを含めることはできますが、レポート サーバーで、パーソナライズ要求または処理を直接扱うことはありません。

リスト権限

レポート サーバー アイテムが格納されているライブラリに対して設定した権限は、ユーザーがこれらのアイテムにどのようにアクセスできるかを決定します。

権限

説明

F

C

V

レポート サーバーの処理

リストの管理

リストの作成および削除、リスト内の列の追加または削除、リストのパブリック ビューの追加または削除を行います。

オーサリング ツールからのパブリッシュ操作中に SharePoint ライブラリ内にフォルダを作成します。この権限は、レポート履歴を管理する場合にも必要です。

アイテムの追加

リストへのアイテムの追加、ドキュメント ライブラリへのドキュメントの追加、Web ディスカッション コメントの追加を行います。

レポート、レポート モデル、共有データ ソース、およびリソース (外部画像ファイル) を SharePoint ライブラリに追加します。共有データ ソースを作成します。共有データ ソースからレポート モデルを生成します。レポート ビルダを起動して、新しいレポートの作成や、モデルをレポート ビルダに読み込む操作を行います。

アイテムの編集

リスト内のアイテムの編集、ドキュメント ライブラリ内のドキュメントの編集、ドキュメント内の Web ディスカッション コメントの編集、ドキュメント ライブラリ内の Web パーツ ページのカスタマイズを行います。

レポート履歴スナップショットを含め、ドキュメントの過去のバージョンを表示します。レポートおよびその他のドキュメントのアイテム プロパティを編集します。レポート処理オプションを設定します。レポートのパラメータを設定します。データ ソースのプロパティを編集します。レポート履歴スナップショットを作成します。レポート ビルダでレポート モデルまたはモデルベースのレポートを開き、変更をファイルに保存します。クリックスルー レポートをモデルのエンティティに割り当てます。レポート定義、共有データ ソース、レポート モデル、またはリソースを新しいバージョンで置き換えます (ファイルを置き換え、メタデータを保持)。レポートまたはモデル内で参照されている依存アイテムを管理します。特定のレポートに関連するレポート ビューア Web パーツをカスタマイズします。

アイテムの削除

リストからのアイテムの削除、ドキュメント ライブラリからのドキュメントの削除、ドキュメントからの Web ディスカッション コメントの削除を行います。

レポート、レポート モデル、共有 データ ソース、およびその他のドキュメントをライブラリから削除します。

アイテムの表示

リスト内のアイテム、ドキュメント ライブラリ内のドキュメント、および Web ディスカッション コメントを表示します。

レポート、レポート モデル、およびその他のドキュメントを開いて、レポート サーバーで処理できるようにします。

アイテムを開く

サーバー側のファイル ハンドラでドキュメントのソースを表示します。

共有データ ソースのリストを表示します。レポート定義またはレポート モデルのソース ファイルのコピーをダウンロードします。レポート モデルをデータ ソースとして使用するクリックスルー レポートを表示します。

バージョンの表示

リスト アイテムまたはドキュメントの過去のバージョンを表示します。

ドキュメントおよびレポート スナップショットの過去のバージョンを表示します。

バージョンの削除

リスト アイテムまたはドキュメントの過去のバージョンを削除します。

ドキュメントおよびレポート スナップショットの過去のバージョンを削除します。

通知の作成

電子メールによる通知を作成します。

Reporting Services 配信拡張機能を使用してレポートをターゲットの場所に配信するサブスクリプションを作成、変更、および削除します。サブスクリプションの所有者と通知の管理権限を持つユーザーのみが、これらの操作を実行できます。

注意注意

上記以外のリスト権限には、"チェックアウトの上書き"、"アイテムの承認"、および "アプリケーション ページの表示" があります。レポート サーバーでは、これらの権限が評価されません。レポート サーバーでは、これらの操作が処理されません。

サイト権限

サイト権限は、特定のライブラリに格納されているアイテムには直接関係しない、レポート サーバー処理へのアクセスを決定します。たとえば、複数のライブラリ内のアイテムによって使用できる共有スケジュールの作成と管理や、サイト全体で使用できるレポート ビューア Web パーツの構成などがこれに該当します。

権限

説明

F

C

V

レポート サーバーの処理

権限の管理

Web サイトの権限レベルを作成および変更し、権限をユーザーおよびグループに割り当てます。

すべてのレポート サーバー アイテムおよび処理について権限を変更できます。モデル アイテム セキュリティを設定できます。

Web サイトの管理

コンテンツの管理に加え、Web サイトのあらゆる管理作業を行います。

共有スケジュールを作成、変更、または削除します。

ページの追加とカスタマイズ

HTML ページまたは Web パーツ ページを追加、変更、または削除します。また、Windows SharePoint Services 互換のエディタを使用して Web サイトを編集します。

レポート ビューア Web パーツを追加または削除します。

ユーザー情報の参照

Web サイトのユーザーに関する情報を表示します。

さまざまなサイト、ライブラリ、およびフォルダに含まれているレポートなどのアイテムを参照します。ライブラリにレポートなどのアイテムをパブリッシュします。

権限の一覧

Web サイト、リスト、フォルダ、ドキュメント、またはリスト アイテムに対する権限を一覧表示します。

すべてのレポート サーバー アイテムに対する権限を読み取ります。モデル アイテム セキュリティ設定を含むレポート モデルが使用されているクリックスルー レポートを表示します。

通知の管理

Web サイトのすべてのユーザーに対して通知を管理します。

サイト上のサブスクリプションを作成、変更、および削除します。

リモート インターフェイスの使用

SOAP、Web DAV、または SharePoint デザイナ インターフェイスを使用して Web サイトにアクセスします。

レポート サーバーに対する URL プロキシ エンドポイントを呼び出すために使用します。

開く

Web サイト、リスト、またはフォルダを開き、これらのコンテナ内のアイテムにアクセスします。

スケジュールおよびアイテム プロパティを読み取ります。