• [アーティクル]

SharePoint サイトからのレポート サーバー アイテムの表示と管理

レポート サーバーを SharePoint 統合モードで実行するように構成すると、SharePoint サイトからレポートや他のレポート サーバー アイテムを表示および管理できるようになります。

Reporting Services カスタム アプリケーション ページは、Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server のインスタンスに Reporting Services アドインをインストールすると、SharePoint Web アプリケーションに追加されます。このアドインには、データ ソース プロパティ、レポート履歴、レポート処理オプション、スケジュール、サブスクリプション、レポート パラメータを設定するためのページや、共有スケジュールを作成するためのページがあり、SharePoint サイトではレポート サーバー アイテムの管理を、SQL Server で他のツールを使って作成し管理するときと同じ方法で行うことができます。

アプリケーション ページにアクセスするには、SharePoint ライブラリに既に追加したレポートまたは他のレポート サーバー アイテムのドロップダウン メニューから、アイテム固有のアクションを選択します。アイテムと権限に応じて、レポート ビルダでレポートを作成したり、モデルを生成したり、モデル アイテムのセキュリティを設定することもできます。

注意注意

Reporting Services アドインを使用すると、SharePoint のサーバー管理にレポート サーバー統合ページを追加できるので、サーバー管理者はレポート サーバー インスタンスへの接続を構成して、SharePoint Web アプリケーションのサービス アカウント情報を更新できるようになります。詳細については、「SharePoint 3.0 統合用の Reporting Services の構成」を参照してください。

SharePoint サイトでのレポート サーバー アイテムの場所

プロパティを設定するには、まずアイテムを探し出せることが必要です。レポート サーバー アイテムは、常にライブラリまたはライブラリ内のフォルダに格納されています。既定では、サイトのドキュメント ライブラリは、メイン表示領域の横にあるクイック起動ペインからアクセスできます。ライブラリ アイコンとクイック起動ページへの配置によって、ドキュメント ライブラリをすぐに見つけることができます。ライブラリは、メニュー バーにある [新規作成]、[アップロード]、[アクション] からも見つけることができます。これらはライブラリのアイテムの作成と管理に使用するものです。

SharePoint サイト上のアイテムの中でレポート サーバー アイテムを見分けるには、見た目の異なるアイコンを使用するか、アイテムの種類の上にマウス ポインタを合わせ、表示されるファイル拡張子を確認します。次の図は、ドキュメント ライブラリ内のレポート モデル、共有データ ソース、レポート定義を示しています。

レポート サーバー アイテムがある SharePoint ライブラリ

レポートの表示

SharePoint ライブラリにアップロードしたレポート定義 (.rdl ファイル) は、Reporting Services アドインによってインストールされたレポート ビューア Web パーツから表示できます。.rdl ファイルの関連付けは、アドインのインストール時に自動的に定義されます。レポートを選択すると、レポートは自動的に Web パーツで開かれます。レポートが開いたら、Web パーツにあるレポート ツール バーを使用して、ページ間の移動、レポートの検索、拡大または縮小、エクスポート、印刷を行うことができます。

アクションによるアイテムの管理

管理タスクは、各アイテムのドロップダウン メニューからアクションを選択することで実行できます。

  1. SharePoint Web アプリケーションまたは管理するコンテンツのあるサイトを開きます。

  2. ライブラリでアイテムを探します。

  3. アイテムをクリックして選択します。

  4. アイテムを選択して表示される下矢印をクリックします。

  5. ドロップダウン メニューからアクションを選択します。[プロパティの表示] や [プロパティの編集] などのいくつかのアクションは、ライブラリに格納されているすべてのアイテムに共通です。

権限に応じて、各アイテムには共通アクションが割り当てられます。これらは SharePoint ライブラリに格納されているアイテムに標準のものです。[プロパティの表示] や [プロパティの編集] は共通アクションの例です。カスタム アクションでは、アイテム固有の管理機能が提供されます。次の図は、レポート定義のアクションを示しています。レポート定義のカスタム アクションの例としては、[サブスクリプションの管理] や [処理オプションの管理] などがあります。

レポート サーバー アイテムのメニュー コマンド

各レポート サーバー アイテムに対してこれらのアクションを使用する方法の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「SharePoint 統合モードのレポート サーバーの操作方法に関するトピック」を参照してださい。