sys.sp_cdc_get_ddl_history (Transact-SQL)

指定されたキャプチャ インスタンスに関連付けられたデータ定義言語 (DDL) の変更履歴を返します。変更履歴は、指定されたキャプチャ インスタンスに対して変更データ キャプチャが有効にされた時点からの履歴になります。変更データ キャプチャは、SQL Server 2008 Enterprise Edition、Developer Edition、および Evaluation Edition でのみ使用できます。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

sys.sp_cdc_get_ddl_history [ @capture_instance = ] 'capture_instance'

引数

  • [ @capture\_instance = ] 'capture_instance'
    ソース テーブルに関連付けられたキャプチャ インスタンスの名前を指定します。capture_instance のデータ型は sysname で、NULL 値は許可されません。

リターン コードの値

0 (成功) または 1 (失敗)

結果セット

列名

データ型

説明

source_schema

sysname

ソース テーブルのスキーマ名です。

source_table

sysname

ソース テーブルの名前です。

capture_instance

sysname

キャプチャ インスタンスの名前です。

required_column_update

bit

DDL の変更で、ソース列に対して行われたデータ型の変更を反映するために、変更テーブルの列を更新する必要があったことを示します。

ddl_command

nvarchar(max)

ソース テーブルに適用された DDL ステートメントです。

ddl_lsn

binary(10)

DDL の変更に関連付けられたログ シーケンス番号 (LSN) です。

ddl_time

datetime

DDL の変更に関連付けられた時刻です。

説明

ソース テーブルの列構造の変更を伴う DDL 修正 (列の追加や削除、既存の列のデータ型の変更など) は cdc.ddl_history テーブルで管理されます。このストアド プロシージャでは、こうした変更をレポートできます。cdc.ddl_history のエントリは、キャプチャ プロセスで、ログから DDL トランザクションが読み取られた時点で作成されます。

権限

データベースのすべてのキャプチャ インスタンスの行を取得するには、db_owner 固定データベース ロールのメンバシップが必要です。それ以外のすべてのユーザーについては、ソース テーブルのすべてのキャプチャ対象列に対する SELECT 権限が必要です。さらに、キャプチャ インスタンスのゲーティング ロールが定義されている場合は、そのデータベース ロールのメンバシップが必要です。

次の例では、ソース テーブル HumanResources.Employee に列を追加した後、sys.sp_cdc_get_ddl_history ストアド プロシージャを実行して、キャプチャ インスタンス HumanResources_Employee に関連付けられたソース テーブルに適用される DDL の変更をレポートしています。

USE AdventureWorks;
GO
ALTER TABLE HumanResources.Employee
ADD Test_Column int NULL;
GO
-- Pause 10 seconds to allow the event to be logged. 
WAITFOR DELAY '00:00:10';
GO 
EXECUTE sys.sp_cdc_get_ddl_history 
    @capture_instance = 'HumanResources_Employee';
GO