集計可能ではない属性を 1 つのディメンションに複数指定するのは避けてください
このルールでは、各データベース ディメンションの属性を分析して、集計可能ではない複数のディメンション属性が同じデータベース ディメンション内にあるかどうかを調べます。
ベスト プラクティスと推奨事項
使いやすさを向上するには、通常、ディメンションの属性を 1 つだけ集計できないように定義する必要があります。ディメンションの属性は、IsAggregatable プロパティが False に設定されている場合、集計可能ではない属性になります。
集計可能ではない属性には、"(すべて)" レベルのメンバが含まれません。したがって、属性の既定のメンバは、常に、"(すべて)" レベル以外のメンバになります。また、属性が明示的にクエリに含まれているかどうかにかかわらず、クエリにはこの既定のメンバが含まれます。集計可能ではない属性が複数定義されている場合は、この既定の動作により、予期しない数が生成されます。たとえば、時間ディメンションで、"カレンダー年度" 属性と "会計年度" 属性の両方が集計可能ではないとします。特定の "カレンダー年度" のデータに対するクエリは、そのクエリで明示的に別の "会計年度" が指定されない限り、既定の "会計年度" によってフィルタ選択されます。また、"カレンダー年度" および "会計年度" は、並ぶのではなく重なります。したがって、実際、"カレンダー年度" または "会計年度" の完全なデータを取得するのは困難です。これは、一方の属性がもう一方の属性によって同時にフィルタ選択されるためです。
使いやすさを向上するには、通常、集計可能ではない属性ごとに既定のメンバを定義する必要があります。
詳細情報
集計可能ではない属性の操作方法の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「属性階層の (All) レベルの構成」、および「SQL Server 2005 Analysis Services パフォーマンス ガイド」の「ディメンションのデザインの最適化」を参照してください。